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2003.12.23

03・12・23 林達夫式園芸

林達夫は園芸随筆「作庭記」の最後のところでこんなことを言っています。

ファーブルは自分の庭を一種のアーボレータムにして自分の植物研究に資すると共に、同時にそこを数限りない虫の集合所にした。私もいわゆる庭作りをしているのではない。私はファーブルよりももっと欲張って、庭仕事によって歴史と美学と自然科学と技術との勉強をしているのである。いわゆる庭いじりは私の最も嫌いなものの一つで、そういう文人趣味には私は縁がない。

ちなみにこの短いエッセイは「日本の名随筆別巻14『園芸』」(柳宗民編 作品社)に収録されています。

別のエッセイ「わが失楽園」にも、やはりファーブルからの影響について語っています。

ヒースが十何種かありました。アルプスの、ピンクがかった白の花に匂いのあるツリー・ヒース(エリカ・アルボーレア)は三メートルほどにも伸び、それが枯れてからは、長男がファーブルの真似をして、その根や枝でパイプやシガレット・ホルダーをせっせと作っていました。ご存知のように、パイプのブライヤーの木は、この種のヒースの根の塊です。

こっちのエッセイは図書館から借りて来たときにとったコピーが手元に残っていてそれを写したのですが、はて、その本の題名はなんだっけ?わかりません。

パイプに使われる細かな節や筋が入り混じった稠密感あふれる材はよくローズウッドと呼ばれるでしょう。だから私はブライヤーというのはバラの根だと思い込んでいました。それが間違いだったと教えてくれたのが上のエッセイでした。

ところで、ギターの最高級素材の一つであるハカランダ(Jacaranda)はBrazilian Rosewoodとも呼ばれるのですが、実体は、ノーセンカズラの仲間です。私のマーチンの素材はこれです。(なお、リンクした写真のJacarandaはオーストラリアのものです。)

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