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2003.12.24

03・12・24 ユヅルハとユズリハ

たまプラーザにある國學院大學の「萬葉の小径」は私が時々寄り道するところです。キャンパスの外周に沿った植栽なので通りすがりに見るともなく見ることができます。

この國學院という学校にふさわしい、なかなか気の利いた企画だとかねがね思っていたのですが、ステンレスの銘板には櫻井満さんという先生の指導のもと平成六年に作られたと記されています

この間もぶらぶらと眺めていたら、ここで引っかかって立ち止まってしまいました。

yuzurihaPlateDscf0547.jpg「いにしへに 恋ふる鳥かも 弓絃葉(ゆづるは)の 御井の上より 鳴き渡り行く」弓削皇子 巻二・一一一

ユズリハは「弓絃葉(ゆづるは)」だったの?確かに、もともと「譲る」意味だったら「ゆずるは」と言う筈がないでしょう。

それに「和名のユズリハは『譲葉』で、新葉が出て旧葉が落下することによる」(小学館園芸植物大事典)という際立った特徴こそが萬葉歌人にも歌い込まれていなければおかしい。

しかしこの植物を歌ったのは二首しかなく、上に書いた弓削皇子も、もう一つの作者不詳の「あど思へか阿自久麻山のゆずる葉の含まる時に風吹かずかも」にも「ユズリハ」の最大の特徴は踏まえられていないのです。

だとすると、この植物の葉の何かが「弓絃」に結びついていたのでしょう。形なのか用途なのかなんなのか?和弓の弦の原料は麻でしょうから他の植物の出番はなさそうですが。

それが後の時代になって「ユズル…」は「譲る」だということになり、だったら「ユズル…」はおかしいので「ユズリ…」に変化したのでしょうかね。

こういうネタはまたヒマな時に譲りましょう。

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