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2004.06.03

04・06・03 笠間東洋12番を考える

ゴルフコースの設計とは何なんでしょう。

例えば、左側の写真ですが、この笠間東洋の12番、142ヤード(Aクリーン/フロントティー)のショートホールは、グリーンを三つのバンカーが囲んでいるように見えます。正面奥のグリーンです。
12tee50dscf3322.JPG12green50dscf3325.JPG
笠間東洋12番ホール(左)ティーグラウンドより (右)サブ・グリーンからの眺め
2004・05・30 茨城県笠間市 Copyright 2004 Akira Kamakura

奥のバンカーは大きすぎるショットを受け止めて救済するものでしょう。そのために正面の土手を高く盛り上げて壁を作っています。このバンカーがなければガケの下に落ちてOBになるショットも多いことでしょう。

左のバンカーは何かな?そもそも2グリーンなので、右のサブグリーンとの間は安全地帯です。従って、せめて左側には打たせない工夫をしないと、左右どちらに外してもOKの楽勝ホールになってしまいます。やや深く掘り下げてあるのでグリーン側の顎が気になります。

正面手前のバンカーはティーグラウンドから見ると如何にもグリーンをガードしているかのように見えます。が、じつはグリーンエッジから20ヤードほど手前にあります。もう一枚のサブグリーン側から撮った写真をみるとわかります。このホールを攻める上で殆ど無視してよいバンカーなのです。

でもそれが分かるのは一度プレーした後のことです。初めての人にはショートしたくないというプレッシャーになるでしょう。

右の写真には、左のバンカーがグリーンの左手前で終わっていることも写っています。ということは左奥に外すと球をさえぎるものがないのでケガが大きいと考えられます。つまり、左のバンカーはこっちに打つと危ないぞという危険信号でもあるのでしょうね。

このホール、地形的には変化に乏しくノッペリとしています。もしもバンカーが無かったら寄せワンが続出する易しいホールになっていたでしょう。

と、もっともらしく分析してみましたが、私が言いたいことはこれからです。

ゴルフコースの障害というのは、じつは、すべてが事前に判っているものばかりです。手前のバンカーなんて、グリーンとの距離関係を理解した二度目からは殆ど不安要因になりません。

その条件の中で、プレーヤーが、その他の天候や自分の調子など、すべての条件を考慮に入れてどういう戦略を立てて実行するか。それがゴルフというゲームなんでしょうね。

ゴルフというのは反射神経のゲームではありません。考える時間がタップリあります。戦略・戦術の代替案をリスクとリワードの観点から評価して一つの作戦を選びだすわけです。

しかしながら、あえて他人ごとのように言いますが、ゴルフをやっていると、人間というのは、いかに深く考えることもなく行動を起こしてしまうものよ、と思います。失敗して初めてそこにリスクがあったことを思い知ることばかり。わかっていた筈なのに、なんでこんなところに打ってしまったのだろうと我が身の思慮の足りなさを呪うのです。

そういう人間たちに必要なシグナルを送りriskとrewardについて考えるように仕向けるのがコース設計の価値じゃないでしょうか。

この笠間東洋の12番にしても、もしも、無数のバンカーを配置したとしたら、もはやバンカーに捕まるのは単なる運不運の問題になってしまいます。

グリーンを360度池で囲んでしまうのも、all or nothingですから、やはり考える余地がありません。

リスク要因を絞り込んで、多少の失敗の余地、つまり逃げ道を残した上で、さあどうしますかと考えさせることが大事だと思いますね。

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