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2004.06.20

04・06・20 呪い系スコッチ

ワインが自然の恵みだとすると、スコッチは自然の呪いだと思うなぁ。

地元のショットバーでマスターにそう言ったのがそもそもの始まり。以後、呪いのスコッチ専門でその店に通うようになりました。

ワインにはまる一方で、アイラ島(Islay)のラフロイグ(Laphroaig)とかアードベック(Ardbeg)などのフェノール臭の強いスコッチをストレートで味わっているうちにふと浮かんで来た言葉なのです。

高緯度の荒涼たる自然の中では植生も貧しく酒もこんなものしかできない。恵まれた自然の中でグルメボケした人間にこの味わいがわかるかな、という挑戦的なメッセージがある。それこそがスコッチの魅力だと私は思いました。

スコッチでも仕上げにポートワイン樽(portwood finish)やマデイラ樽(madeira wood finish)などを使って濃厚なうまさをつけたものもありますが、あれは面白くない。いや、美味いと思うけれど如何にもヨーロッパへの輸出を意識して相手の味覚に迎合している。だいたいブランデーのような味わいが欲しいのならブランデーそのものを飲めばよろしい。

呪い系のものでも長年熟成するとカドがとれて来て味覚に挑戦してこなくなる。これも寂しいものです。ラフロイグは8年が限度で、10年を過ぎるとだんだん面白くなくなってしまう。

店に通ううちにマスターも乗ってきて、呪い系を意識して取り寄せてくれたりするようになる。濡れたダンボールの味わいだと説明してインチマリン(Inchmurrin)が出たりする。それを私が味わい「うーむ、もっとマズイのないかな」とわがままを言う。
DSCF4066.JPG
呪い系スコッチの師匠、日野さん
なぜか頭を剃ってしまった
2004・06・19 横浜市青葉区
Copyright 2004 Akira Kamakura


いつしか「今日はすごくマズイのがありますよ」というところまでになった。

マスターがサントリー白州蒸留所に業界仲間で出かけたおりに、わざわざ私の好みをイメージしてブレンドして来てくれたこともあった。本当は大地の呪いと命名したかったが仲間の目を意識して「北の大地」にしておきました、とマスターはにくいことを言う。

こうしておおむねアイラのシングルモルトをいろいろ飲んで来ました。ただ飲むと醉うのでなかなかブランド名は覚えられません。上に書いた二つの他にボーモア(Bowmore)、ポートエレン(Port Ellen)、キャンベルタウン(Campbeltown)ぐらいで記憶は払底してしまいます。

DSCF4067.JPG
最新の呪い系スコッチ
2004・06・19 横浜市都筑区
Copycenter 2004 Akira Kamakura


最近の悩みは呪われた味が妙に美味しく感じられることです。マスターが「これはけっこうマズイですよ」と言ってくれるのだけど「なんだ、うまいじゃないの」と私。とうとう私の味覚自体がスコッチになってしまったのでしょうか。

昨夜の呪い系。LombardのSmoking Emberというもの。初対面です。残念ながら美味かった。

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