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2004.07.03

04・07・03 黒木亮の目に映った赤芽柏の正体とは!?

週刊ダイヤモンドに黒木亮さんが金融小説「巨大投資銀行」を連載しています。第七章の秋葉原の風雲児「木村エジ」は伝説の佐々木ベジ氏をモデルにしているのかと思うと興味津々です。

じつは、2004/06/26号の第41回目をたまたま読んで初めてそのことに気づきました。つまりこれまで読んでなかった。でも、モデルがモデルだけに間違いなく面白くなる。これから続けて読みます。

金融小説を植物趣味の私が読むとどういうことになるか?こうなります。

この週に掲載された第七章の6は小金井カントリー倶楽部の描写から始まります。

黄色く色づいた赤芽柏(あかめがしわ)の生垣で囲まれた石造りの門に、黒い大理石の石板がはめ込まれ、「KOGANEI COUNTRY CLUB」と浮き彫りされている。
私は「赤芽柏の生垣」に違和感を覚えました。そんな生垣は見たことない。040619AkameGashiwaDSCF3954.JPG

アカメガシワの幼木
2004・06・19 横浜市青葉区
Copycenter 2004 Akira Kamakura


そもそも赤芽柏という木は、好んで植えるというより、いつのまにここに生えたの?というあり方が似合う存在です。葉は大きいし密生もしないし、おまけに落葉樹ですから、どうにも生垣向きではない。

おかしいなぁと思いましたが、なんせ、「名門」の小金井カントリーのことだから、有力メンバーのわがままな注文で、普通ではあり得ない植栽を実現しているのかも知れない。

KoganeiDSCF0147.JPGRedRobbinDSCF0145.JPG
小金井カントリー倶楽部の生垣 2004・07・03 東京都小平市 Copycenter 2004 Akira Kamakura
たまたまあっち方面に用事があったので実地調査をいたしました。写真のとおり、この生垣はレッドロビンですね。ベニカナメモチとか単にカナメモチともいいます。生垣としてごくごくありふれたものです。春先の赤く萌える色が魅力的なので人気があるのでしょう。

小学館の園芸植物大事典には別名として「アカメモチ」も載っていますが、普通の園芸本では見たことがありません。おそらく黒木さんは取材の時にこの名前をお聞きになったのでしょう。

学名はPhotinia glabraで、Photiniaはギリシア語のphoteios(輝くことの意)からきているとのこと。赤い若葉が春の陽光にみずみずしく輝く様子を表現しているように感じられますね。

たった一つの植物がそこにあった、と書くだけで決定的に伝わってしまう情報がある。以前、黒澤の「七人の侍」に映っているブタクサを取り上げましたが、言葉だけの小説家も大変さは同じことですね。

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