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2004.09.01

04・09・01 マキの実の多色玉砂利

台風16号は東京を直撃こそしませんでしたが大風を吹かせました。

ある道を歩いて行くと、何やら路面ににぶく光る色とりどりの宝石の原石がばら蒔かれているみたいです。ちょうどその脇に電気工事の軽トラックが来て停車。私がこの石コロは何だろうと近寄ると運転席から降りて来たオッサンも「これはなんですかねぇ?」と寄って来る。

MakiJadeDSCF1829.JPGMakiDSCF1836.JPG
マキの実 2004・09・01-02 世田谷区瀬田 Copycenter 2004 Akira Kamakura
見るとそれは熟した木の実でした。見上げるとそこにはマキの木の枝が。それが大風に揺さぶられたんでしょう。

マキにはこんな綺麗な実がなるんですね。赤い実の表面が艶消しになっていて柔らかさを想像させる質感はオンコノミと似てはいる。でもこっちはずっと大きい。

しかし色とりどりというのはどういうことか?あまり鮮明には撮れませんでしたが、まだ木に残っている実を見て納得。いや、納得なんかできない。不思議な構造の実です。赤い実の先っちょに緑の球が蓋のようにくっついているんですね。

さて、この実はオンコノミと同じく食べられそうな雰囲気がありますが、種子散布を手伝うのは鳥だろうなぁ。先端の緑の球は赤い実が完熟するとポロリと落ちて食べられるという合図をするのかな?でも、どうも鳥が食べに来ている気配を感じません。

調べてみると、赤い部分は花托であって緑の球の方が種子を含む実だそうです。ということは赤い部分だけを食べられてしまっては種子散布の目的を達成することができません。従って実が落ちて甘く赤い花托だけが木に残ることは無い筈です。実際、山渓ハンディ図鑑の説明によると「種子は枝についたまま発根することがある」とあります。

この実は、美味しい花托を食べたけりゃ先端の青い実もろとも呑み込んでくれというメッセージなのかも知れませんね。

【追記040904】
有馬のあたりは植木屋さんが多く、綺麗に剪定された、というより、トピアリーというべきマキを見ることができます。今日何本かを見たのですがひとつとして実がついていません。マキは雌雄異株なんですね。こういう色とりどりの宝石がなるのなら雌株がいいじゃないかと思うのですが、きっと伝統的な日本庭園ではこういう実を敢えて避けているのではないかと感じました。

NHK趣味の園芸「庭木づくりと配植I」(脇坂誠著 平成2年2月20日 日本放送出版協会)のマキ(イヌマキ)の項をみると、植物学的な説明の部分では

雌株には秋に果実がなる。果実は広楕円形または球形で、粉白をおびた緑色。10月には花托の部分が赤く、のちに紫色になり美しい。
と書いておきながら、庭木としての扱いの部分では
花と果実は観賞の対象としない。
と妙に冷やかに断言しているのですよ。なんかヘンです。

【追記040908】
MakiJades50DSCF1912.JPG台風18号の大風のあと
2004・09・08 世田谷区瀬田
Copycenter 2004 Akira Kamakura

また大風が吹いて宝石がばら蒔かれた。というか、ここのマキの主は道の掃除をしないんですね。掃除されちゃったら面白くないなと私は個人的には思っていました。が、きっと掃除をするに違いないとも思っていたのですが予想が外れました。美学的理由で掃除をしないのか、それとも別の理由があるのか。あんまり人けを感じないこのお宅の前を通るたびに考えています。

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近所に立派なマキがあり、樹上発根とおぼしき現象を観察することができました。 マキの実の樹上発根か? 2004・11・06 横浜市都筑区 Copycenter 2004 Akira Kamakura 青 [続きを読む]

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