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2004.09.05

04・09・05 25度の日本酒のポジションは食前酒かな

先日の木内酒造のイベントの時に購入の申し込みをした例の25度の日本酒が、土曜の朝、クール宅急便で届きました。

KikusakariDSCF1858.JPG
菊盛25度
2004・06・13 横浜市都筑区
Copycenter 2004 Akira Kamakura


あらためて飲んでみましたが、やはり強い酸味が私にとっては魅惑的。アルコール度数が一般のポピュラーな焼酎と同じ25度ですから、水割りとかソーダ割りとかもためしてみましたが、そうすると折角の個性が薄まって面白くありません。これはやはりストレートでのむ酒です。

考えてみるとワイン文化の方では、普通に醸造するワインを中心にして、それを蒸留するブランデーあり、また、葡萄の絞りカスから造るグラッパやマールがある。また醸造の途中でアルコールを追加して発酵を停止させて残糖の甘みを楽しむポートがあったりシェリーがあったりする。あるいはシャンペインのように樽ではなく瓶の中で発酵させることで炭酸ガスをワインの中に閉じ込める発泡酒もある。また原材料の葡萄にカビをつけて腐らせて水分を抜く貴腐ワインもあれば、乾しブドウにしてから仕込むレチオートもあるし、枝につけたまま寒気の中で凍らせて水分を抜くアイスヴァインもある。

それらの多様なワインが食事とマッチングされて食前酒、食中酒、食後酒などとして飲まれているわけです。出番の順序構成は微妙に変化するとしてもワインおよびそのデリバティブで間に合うことは間違いないでしょう。

この観点から日本酒を眺めると、ちょっとワイン文化とは風景の構造が違うかなと思いますね。振り返ってみると和食のコースにだされる酒が始めから終わりまで日本酒およびそのデリバティブで構成されたという経験がないのです。そりゃ意地を張ればそういうお酒を用意できるでしょうが、自然体で構成するとそうはならない。

だいたいが「まずビール」だったりでいきなり挫折。でも、日本酒系ではちょっと変わり種の食前酒として濁り酒とか、あるいは梅酒やヤマモモ酒などが出たりする。山ぶどうの葡萄酒というのもあったな。メインの日本酒に移った後は焼酎へと展開することもあるけど、それは強い蒸留酒に切り換えるという意味合いで飲むことは少なくて、だいたいは焼酎の水割りとかチューハイでしょう。つまり単なる気分転換でしかなくて、食事内容との関連での選択というわけではない。だいたい和食は終わりの方でご飯と味噌汁とかになったりするからなぁ。そして決定的に欠落しているのが食後酒でしょうね。最後にこれを飲んで今日はオシマイ、という定番の日本酒デリバティブって何かあったでしょうか?

ワインの場合、コースディナーもあとはデザートを残すのみ、という大詰めに来ると、その日のワイン欲をなだめつつ寝かしつけねばならない。そのタイミングで味わうマールやグラッパという強い蒸留酒は、ブドウの皮の微かな香りによって、さっきまで堪能していた濃厚なワインを、今日の淡い想い出へと変質させる役割を果してくれるのです。

日本酒も、今後何を開発するべきかというなら、和食のコースの始めから終わりまでピッタリと寄り添うことができる多様なデリバティブを揃えることかも知れませんね。

今回味わった菊盛の25度の日本酒は、そういう意味では、食前酒のポジションが狙い目かも知れません。あの酸味は食欲を刺激する効果が期待できます。もちろん食後酒という選択もあると思いますが。

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