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2005.01.16

05・01・15 偽1万円札事件の深読み遊び

1968年に府中で起きた三億円事件は、70年安保を前に、三多摩地区に潜む活動家を合法的に洗い出すためのヤラセだった!という説を正月のテレビで観ました。公安当局が起きてしまった事件を便乗利用したことはしたが、ヤラセまではないだろうという意見も出ていました。

ま、三億円事件は置いといて…今起きている偽一万円札事件についても「じつはねぇ」という噂がたえないようです。「簡単に偽造される旧紙幣は早いとこ流通を停止するべきだ、という世論形成を促すヤラセなんだ」というもの。

1月14日に日銀は「偽造旧一万円券大量発生に伴う対処方針」

1月17日以降、取引先金融機関に対する銀行券支払いについて、現在実施している新旧両券の並行支払いから、新券の全量支払いに移行する
と言っていて、いかにも予め用意したシナリオを着々と進行させている臭いがしないでもない。

これを面白がるには背景の説明が必要です。

日本には税務当局が捕捉できていないアングラマネーが相当額存在しており、当然ながらそれは銀行預金という形ではなく紙幣のまま退蔵されておると。

モルガン・スタンレーの「ジャパン・エコノミック・フォーラム」Japan Economic Weekly2004年10月4日号掲載の佐藤健裕氏の「新円切り替え(?)の静かなポテンシャル」には

民間部門で退蔵されている日銀券は足元約32兆円…(途中省略)…国民一人当たり平均300千円、一世帯あたり平均約700千円というタンス預金の規模は我々の素朴な実感として大き過ぎる印象は拭えない。…(途中省略)…課税回避のため、…いわば秘匿された日銀券残高は…足元約17兆円と推計される。
と書いてあります。

従って、新紙幣を導入した上で旧紙幣を無効としてしまえば、旧紙幣の形で退蔵されていたアングラマネーを紙くずにしてしまうことができる。まともな資産なら新紙幣に交換すりゃいいわけですが、表に出せないお金はそうは行かない。

アングラマネーを持ち合わせない身には難問ですが、1万円、5千円、千円の旧紙幣に有効期限が設定される危険を感じた人がいたとすると、その人がとる行動は何だろうか?

佐藤氏のレポートによりますと、2千円札の流通量が昨年の夏頃までの一年間にひときわ増加が目立つといいます。データ自体は日銀発表だから事実。問題は解釈。で、2千円札の需要が増えたのは、アングラマネーが安全な2千円札に両替されたからという見方を紹介しています。いやしくもモルガン・スタンレーですからこの手の風説の流布に与するものではないという言い訳を散りばめてはおりますが。

ただ、ふと気付くと、何年か前から銀行の両替サービスはキャッシュ・カードを入れさせます。両替手数料を取る仕組みであると思っていたけど、もっと重大な狙いは組織的な両替行動を捕捉することなのかも知れません。

大量に2千円札に両替した人、あちこちの支店の両替機を梯子して必死に両替した人、みんなばれているのかも知れません。

もちろん外国への送金の管理も厳しくなっているでしょう。

かくして、偽札事件により旧紙幣に対する不信感が広まったところで有効期限を限るのではないかという説が妙に信憑性を帯びて来るというわけです。

面白いのでついつい書いてしまいましたが、桂木さん、ホントですか?この話。

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コメント

紙幣,貨幣の問題は面白いですね。アジアを中心に日本の紙幣はドルと並ぶ基軸通貨として海外で出回っていますよね。国内だけの問題では有りませんね。

歴史を振り返ると、日本は中国から銅銭を沢山輸入しました。あまりに輸入し過ぎて、中国で銅銭不足を起こし、輸出禁止令迄でたそうです。(明代)

日本では飛鳥時代から皇朝銭という国内製造の銅銭を製造しましたね、飛鳥時代の富本銭とか奈良朝の和銅開ホウ、とか、けど、あまり流通しなかったんですね。

清盛の時代から宋との貿易により多量の銅銭を輸入して流通しはじめたそうです。その代わり、日本からは金とか銀が流出したんですね。

昔から紙幣は他国では流通が難しい訳で、日銀としては銅銭を多量に海外に輸出してはどうでしょうか?

確か、真ん中に穴の空いてる5円玉は世界で珍しいと聴きます。不思議やね~~、昔の銭は穴があいて紐で通すのが常識でしたのにね。

投稿: jo | 2005.01.17 14:47

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