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2005.01.29

05・01・29 根回しもなく移植する時代

優雅なイチョウの木が消滅したあの建設現場で大がかりな桜の木の移植が行われました。

B0114BeforeDSCF3381A0120AfterDSCF3422
移植前後(左)2005・01・14 (右)01・20 世田谷区瀬田 Copycenter 2005 Akira Kamakura
左の写真が移植前、右が移植後。同じ敷地内にあった二本の桜の木が引っ越して来たのです。

イチョウはバッサリと切り倒され、桜ばかりが寵愛を受けるのはいかがなものか、なんて思いもあるが、桜の古木こそが新しいマンションの商品価値を高める植栽の主役であることは確かでしょう。しかもこの桜、この地がかつて玉川遊園だった生き証人である可能性が大です。
OldMapDSCF3446たまたま持っていた昭和22年7月25日印刷の2万5千分の1の地形図「部南西京東」(当時の横書きは右から左)で確認すると、玉電には玉川遊園のための駅(黄色い○)があり、今のマンション建設現場は赤の◎のあたりです。現在の山河の湯の敷地も含めて元祖・玉川遊園だったようです。ちなみに二子玉川駅の東側にあったのは後からできた第二遊園地。

さて、樹木の移植といえば、根回し。移植に先立ってまずは根元の周りをグルリと掘って横に伸びている根の大部分を断ち切る。そして1〜2年待つ。切られた太い根にもやがて細い根が生えて来て養分を吸い上げる態勢が整う。これで根回し完了となり、その段階で残りの太い根も全部断ち切って移植に及ぶという段取り。

玉川遊園桜はどんな処置を受けたか?1月の中旬にその作業が行われていることに気づきデジカメに記録しました。

XA0115DSCF33841月15日には西側の桜が早くもクレーンで吊り上げられ移動の真っ最中でした。この前の段取りが見えない。

しかしこの写真の左側にもう一本の東側の桜が写っています。太い枝が切り落とされているのが見えますが、その根元の周囲の地面には特に掘られたような跡も見えません。

XB0117NemawashiDSCF34031月17日の写真は東側の桜の移植準備。大人の身長ほども掘り下げた溝の中で職人が作業をしています。見ると断面も生々しく根っこを断ち切っているではありませんか。移植直前にです。てことは今の移植技術では根回しがいらないってことなんでしょうか?そこのところに大いに興味を引かれました。

が、この観察は通勤途上のことであり1-2分立ち止まっていただけ。質問もできない。いや、作業中の職人に余計なことを話しかけてはいけません。

XC0119AboutToBeMovedDSCF34131月19日、準備が整い大型クレーンで吊り上げられ冒頭の写真の場所へと移植された模様。

今や根回しをしなくなったのだろうか?

調べてみると、根の切断面に発根剤を塗るとか、移植先で支柱でシッカリと固定するとか、幹巻きをして水分の蒸散を減らすとか、そういう手当てだけで根回しせずに移植に成功しているケースが多いようです。

「根回し」は日本の伝統的な園芸技術でしょう。また、日本の社会の人間関係を円滑にする知恵としても定着していた考え方です。それがもはや不要になっているのか…という感じ。なかなか象徴的な話です。

いまやビジネスピープルもあの桜のように、ある朝目覚めると、トップダウンに下りてきたクレーンに吊られてアレーッ!と移動させられる時代…かな?

遊園地の跡地で何考えているんだろ。無邪気になれないオジサンでした。

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