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2005.01.29

05・01・29 根回しもなく移植する時代

優雅なイチョウの木が消滅したあの建設現場で大がかりな桜の木の移植が行われました。

B0114BeforeDSCF3381A0120AfterDSCF3422
移植前後(左)2005・01・14 (右)01・20 世田谷区瀬田 Copycenter 2005 Akira Kamakura
左の写真が移植前、右が移植後。同じ敷地内にあった二本の桜の木が引っ越して来たのです。

イチョウはバッサリと切り倒され、桜ばかりが寵愛を受けるのはいかがなものか、なんて思いもあるが、桜の古木こそが新しいマンションの商品価値を高める植栽の主役であることは確かでしょう。しかもこの桜、この地がかつて玉川遊園だった生き証人である可能性が大です。
OldMapDSCF3446たまたま持っていた昭和22年7月25日印刷の2万5千分の1の地形図「部南西京東」(当時の横書きは右から左)で確認すると、玉電には玉川遊園のための駅(黄色い○)があり、今のマンション建設現場は赤の◎のあたりです。現在の山河の湯の敷地も含めて元祖・玉川遊園だったようです。ちなみに二子玉川駅の東側にあったのは後からできた第二遊園地。

さて、樹木の移植といえば、根回し。移植に先立ってまずは根元の周りをグルリと掘って横に伸びている根の大部分を断ち切る。そして1〜2年待つ。切られた太い根にもやがて細い根が生えて来て養分を吸い上げる態勢が整う。これで根回し完了となり、その段階で残りの太い根も全部断ち切って移植に及ぶという段取り。

玉川遊園桜はどんな処置を受けたか?1月の中旬にその作業が行われていることに気づきデジカメに記録しました。

XA0115DSCF33841月15日には西側の桜が早くもクレーンで吊り上げられ移動の真っ最中でした。この前の段取りが見えない。

しかしこの写真の左側にもう一本の東側の桜が写っています。太い枝が切り落とされているのが見えますが、その根元の周囲の地面には特に掘られたような跡も見えません。

XB0117NemawashiDSCF34031月17日の写真は東側の桜の移植準備。大人の身長ほども掘り下げた溝の中で職人が作業をしています。見ると断面も生々しく根っこを断ち切っているではありませんか。移植直前にです。てことは今の移植技術では根回しがいらないってことなんでしょうか?そこのところに大いに興味を引かれました。

が、この観察は通勤途上のことであり1-2分立ち止まっていただけ。質問もできない。いや、作業中の職人に余計なことを話しかけてはいけません。

XC0119AboutToBeMovedDSCF34131月19日、準備が整い大型クレーンで吊り上げられ冒頭の写真の場所へと移植された模様。

今や根回しをしなくなったのだろうか?

調べてみると、根の切断面に発根剤を塗るとか、移植先で支柱でシッカリと固定するとか、幹巻きをして水分の蒸散を減らすとか、そういう手当てだけで根回しせずに移植に成功しているケースが多いようです。

「根回し」は日本の伝統的な園芸技術でしょう。また、日本の社会の人間関係を円滑にする知恵としても定着していた考え方です。それがもはや不要になっているのか…という感じ。なかなか象徴的な話です。

いまやビジネスピープルもあの桜のように、ある朝目覚めると、トップダウンに下りてきたクレーンに吊られてアレーッ!と移動させられる時代…かな?

遊園地の跡地で何考えているんだろ。無邪気になれないオジサンでした。

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05・01・29 予約されたウド

50UdoDSCF3452これはたぶん去年のウドだと思う。だとすると、今年もここに新芽を出す。

という具合に、芽を出す前から狙わている山菜はけっこう多いわけです。もっとも去年は採取を免れたので大きく育ったわけなんですがね。

このあいだ、このへんの枯れ草を払っていたオジサンは、ウドのことを知っていたのだろうか?

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05・01・29 メジロをとった(撮った)

メジロは珍しくないけど、望遠レンズのない小型のデジカメでこの小鳥の姿を撮るには運が必要でしょう。
50MejiroDSCF3451メジロ
2005・01・29 横浜市都筑区
Copycenter 2005 Akira Kamakura

四〜五羽のメジロがチーチーと低い木で騒いでいました。近づいても逃げる気配がないのでデジカメを向けました。数回トライした中でなんとか捕まえたのがこの一枚です。

「かながわの鳥図鑑」によるとメジロは神奈川県全域で観察されており、市街地でも巣を作る例が増えつつあるとのこと。しかし、どういうところに巣があるのか?皆目見当がつきません。

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05・01・29 「オウバイ」と「おもいのまま」

今年はみんな開花がワンテンポ早いので、あざみ野名物オウバイの花暖簾の状況をチェックに出かけました。

50UnNanDSCF3462案の定、繁みのテッペン付近には早くも黄色い花が着いています。

去年はあれを「オウバイ」と書きましたが、その後調べると、株が大きく育っているし、花も大きめだし、正しくは「ウンナンオウバイ」だという気がしていました。

で、再確認のために、本命の手前にある別の株のところで立ち止まって、花や葉の写真を撮っていると、あっちで「こっちにもっと咲いてるよ」とオジサンが手招きしています。

TubakiOjisanなんでわざわざ呼ぶのかな?といぶかしく思いつつもオジサンに追いついて坂道を登り花暖簾の崖の上に行くと、そのオジサンとオバサンが家の前で落ち葉焚きの煙を上げています。

火にあたりながらオウバイの方を眺めて、あれは昭和29年(1954年)に植えたもので、ウンナンオウバイとか言って中国のものらしい、といいます。つまりオジサンは名物オウバイの持ち主だったのです。

今年の花暖簾は、垂れ下がった先が綺麗に切り揃えられて、往年のモデル松本弘子の髪形を彷彿とさせる…と断言するほど記憶は確かではありませんが、ま、そんな気がするのです。

50Omoi050129DSCF3459しかし、オジサンには他に自慢したい花がありました。「こっちにある」と家の敷地の中の椿の方を振り返って「『おもいのまま』が好きだね」と言う。枝をずいぶん接いで増やしたとも。花の中心の雄蕊の立ち方がいい、といったかどうかハッキリしませんが、そのあたりに惚れているらしいことは分かりました。

「おもいのまま」はここにわずかに説明がありますが、他には見つかりません。

ところで今朝、TBSラジオの永六輔と外山惠理の土曜ワイドで鎌倉瑞泉寺のオウバイは本当はオウバイではないという話を聞きました。こちらの写真を見ると、なるほどこれはオウバイでもウンナンオウバイでもないですね。しかし、ここに鎌倉市天然記念物となったその植物の看板の写真があり、確かに牧野富太郎は「黄梅」(オウバイ)と命名したと書かれています。その時、オウバイは別にあった筈ですから、ちょっとした謎ですね。

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2005.01.23

05・01・23 色が冴えない今年のスイバ

昨年は実にあざやかな草紅葉を見せていたスイバが、今年はいつまで待ってもあのような色になってくれません。すでに1月下旬に突入。この先どうなるか?SuibaDSCF3447
スイバの紅葉
2005・01・23 横浜市青葉区
Copycenter 2005 Akira Kamakura


この場所は昨年の夏に徹底した草刈りが行われました。そのこともちょっと残念に思っていました。刈るなともいえませんけどね。

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2005.01.22

05・01・22 網フェンスを呑み込んだ樹

久しぶりに樹木のブレークスルー現象を発見。01DSCF3430場所はここ。何度も歩いている道沿いです。

頭も足もない、というより根も葉もないというべきか、短い胴体だけになった樹木が網フェンスに引っ掛かっているのです。シュールなオブジェのようではありませんか。素晴らしい!

02DSCF343503DSCF3436
空中木 2005・01・21 世田谷区瀬田 Copycenter 2005 Akira Kamakura
どういうことだろう?近くに行って確認すると、下に切り株が残っています。オブジェをよく見ると網フェンスを幹の中に呑み込んでいました。木を切り倒そうと思ったのでしょうが、網に食い込んだ部分は取り除くことができずに残したんでしょうね。

網フェンスを呑み込んだ樹木は初めてみました。樹種はわかりません。

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2005.01.16

05・01・16 吹奏楽の風に吹かれて

松尾善雄さんの奥様から教えていただいて洗足学園音楽大学の「Sウィンドオーケストラ特別演奏会」(無料)に行って来ました。1月15日の土曜日、JR川崎駅西口のMUZA川崎シンフォニーホールです。

洗足学園の打楽器と管楽器を専攻する学生の中からオーディションで選抜した選りすぐりのメンバーを集めて、学園の教授でもある秋山和慶氏が指揮する企画。

吹奏楽オンチの私は、そもそもクラリネットが管弦楽のオケのバイオリンに相当する位置づけだということも、この日、舞台上の奏者の並びを見て初めて知りました。コンマスはクラリネットの首席奏者なんですね。

プログラムは、ウェーバーのファゴット協奏曲とかワグナーのニュルンベルグのマイスタージンガーだ、ガーシュインだ、バーンズの交響的序曲だとか盛りだくさんなのですが、目玉は2005年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲5曲。松尾さんの朝日賞受賞曲「パクス・ロマーナ」もそこに含まれます。

50MuzaDSCF3394写真は開演前のホールの風景ですが、客の半数近くが中学生やら高校生などの制服姿です。おそらくごいんきょさんのような社会人の吹奏楽関係者も多かった筈。

私の前に陣取った女子中学生諸君は課題曲の一つ「サンライズマーチ」のパート譜を広げていました。ま、漫画も読んでいましたけどね。

これはてっきり映画「スウィング・ガールズ」の影響かなと思ったのですが、松尾さんの話によると、今年度の課題曲のスコアが出版されてまだ間もないこの時期、演奏会のプログラムに課題曲を入れると、このようにコンクール参加予定者が集まって来るのだそうです。主催者の音大は将来の学生獲得のためにこうして効率的に中高生にアピールするのだとか。

これがクラシックのオーケストラの演奏会だったら、楽器をやっている子供たちがパート譜をもってワンサカと集まって来るなんて考えにくいことです。吹奏楽はスゴイ!

中学高校、さらに大学社会人と、この吹奏楽の世界に棲息する音楽愛好家たちがこんなにも沢山いる。アマチュア吹奏楽団の数も半端じゃないようです。

これだけ広い裾野があれば、その上に高い山々だってそびえ立つこともできるでしょうね。可能性豊かな世界だと感じました。

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05・01・15 偽1万円札事件の深読み遊び

1968年に府中で起きた三億円事件は、70年安保を前に、三多摩地区に潜む活動家を合法的に洗い出すためのヤラセだった!という説を正月のテレビで観ました。公安当局が起きてしまった事件を便乗利用したことはしたが、ヤラセまではないだろうという意見も出ていました。

ま、三億円事件は置いといて…今起きている偽一万円札事件についても「じつはねぇ」という噂がたえないようです。「簡単に偽造される旧紙幣は早いとこ流通を停止するべきだ、という世論形成を促すヤラセなんだ」というもの。

1月14日に日銀は「偽造旧一万円券大量発生に伴う対処方針」

1月17日以降、取引先金融機関に対する銀行券支払いについて、現在実施している新旧両券の並行支払いから、新券の全量支払いに移行する
と言っていて、いかにも予め用意したシナリオを着々と進行させている臭いがしないでもない。

これを面白がるには背景の説明が必要です。

日本には税務当局が捕捉できていないアングラマネーが相当額存在しており、当然ながらそれは銀行預金という形ではなく紙幣のまま退蔵されておると。

モルガン・スタンレーの「ジャパン・エコノミック・フォーラム」Japan Economic Weekly2004年10月4日号掲載の佐藤健裕氏の「新円切り替え(?)の静かなポテンシャル」には

民間部門で退蔵されている日銀券は足元約32兆円…(途中省略)…国民一人当たり平均300千円、一世帯あたり平均約700千円というタンス預金の規模は我々の素朴な実感として大き過ぎる印象は拭えない。…(途中省略)…課税回避のため、…いわば秘匿された日銀券残高は…足元約17兆円と推計される。
と書いてあります。

従って、新紙幣を導入した上で旧紙幣を無効としてしまえば、旧紙幣の形で退蔵されていたアングラマネーを紙くずにしてしまうことができる。まともな資産なら新紙幣に交換すりゃいいわけですが、表に出せないお金はそうは行かない。

アングラマネーを持ち合わせない身には難問ですが、1万円、5千円、千円の旧紙幣に有効期限が設定される危険を感じた人がいたとすると、その人がとる行動は何だろうか?

佐藤氏のレポートによりますと、2千円札の流通量が昨年の夏頃までの一年間にひときわ増加が目立つといいます。データ自体は日銀発表だから事実。問題は解釈。で、2千円札の需要が増えたのは、アングラマネーが安全な2千円札に両替されたからという見方を紹介しています。いやしくもモルガン・スタンレーですからこの手の風説の流布に与するものではないという言い訳を散りばめてはおりますが。

ただ、ふと気付くと、何年か前から銀行の両替サービスはキャッシュ・カードを入れさせます。両替手数料を取る仕組みであると思っていたけど、もっと重大な狙いは組織的な両替行動を捕捉することなのかも知れません。

大量に2千円札に両替した人、あちこちの支店の両替機を梯子して必死に両替した人、みんなばれているのかも知れません。

もちろん外国への送金の管理も厳しくなっているでしょう。

かくして、偽札事件により旧紙幣に対する不信感が広まったところで有効期限を限るのではないかという説が妙に信憑性を帯びて来るというわけです。

面白いのでついつい書いてしまいましたが、桂木さん、ホントですか?この話。

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2005.01.11

05・01・11 まだ届かない年賀状

先日も書きましたが、12月29日に横浜市港北区で投函されたという私宛の年賀状がまだ届きません。

電子メール、すなわちe-mailと対比して、普通郵便、つまりsurface mail(地表を移動して配達するメール)のことを、その遅さを皮肉ってs-mailならぬ"snail"(カタツムリ)と言うことがありますよね。

試みに、というか、イヤミを承知で計算してみますと、毎秒6mmで移動するカタツムリが港北区師岡町の@大棟梁さんちを12月29日に出発して真っ直ぐに都筑区中川の我が家に向かったとすると、13日経過した今日で移動距離は6,739mになりますので、そろそろ到着している計算になるんですよね。

イヤミはさておき、明らかに新年が明けてから投函された年賀状もどんどん届いていますから、@大棟梁さん発の年賀状はもはや単なる遅配ではなくて、何んらかの事故に巻き込まれたのではないかと考えられます。誤配も含めて。

そこで改めて「郵便」という言葉を噛みしめてみようかと、学研の「漢字源」(藤堂明保他編)で「郵」の項を見ると、今日の郵便の意味の他に、三番目の字義として

とが。あやまち。目ざわりなきず。▽尤(ゆう)に当てた用法。
とあるんですね。そういうことだったのか。あ、これもイヤミになってしまった。

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2005.01.09

05・01・09 カベルネ起源アルバニア説の原因はプラヴァッツ・マリか?

カベルネ・ソーヴィニョンの起源はDNA鑑定でフランとブランの交配だと判明してしまったわけですが、俗説の一つとしてアルバニア説があったわけです。

これを踏まえて、ヒュー・ジョンソン(Hugh Johnson)は「ワイン世界地図」"World Atlas of Wine(4th edition 1994年)"のクロアチア(かつてのユーゴスラヴィア)の解説でこんなことを書いています。

Northern Croatia and Serbia are essentially mass-roduction cooperative country.The long coastal strip of Dalmatia is a complete contrast --- a region full of original, if elusive, rewards. From Rijeka south the great red grape is the Plavac Mali. If it is true that the original home of the Cabernet was in Albania, it is possible to imagine that this small dark berry, giving tannic, strong and chewy wine, is a long-lost relation.

(私訳)クロアチア北部やセルビアは基本的には協同組合で大量生産するワインしかない地域。これに対してダルマチアの細く長く続く沿岸地域は全く対照的であって、ここには、よく探せばだが、独特の魅力が満ち満ちている。リィエカ(Rijeka)から南では赤のブドウはもっぱらプラヴァッツ・マリ。カベルネの故郷がアルバニアだという説が本当だとして、想像をたくましくすると、この小ぶりの黒ブドウこそが、タンニンのしっかりした力強く味わい深いワインを作ることから、実は遥か昔に離散してしまったカベルネの親類の一つだと言えるだろう。

アルバニア説が根強く残って来たひとつの原因はプラヴァッツ・マリの味わいにあったと考えられますね。

ヒュー・ジョンソンもこの記述を改訂する必要がありますね。

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2005.01.08

05・01・08 a'Kiraと叫ぶ声にひかれて買ったワイン

渋谷の東急本店ワイン売場で親戚での新年会用ワインを漁っていると、このa'Kiraというラベルが目に飛び込んで来ました。おいおい、これは自分の名前じゃないか!買ってくれと叫んでいるな。1月3日のことでした。50AkiraFDSCF3306

なになにa'Kiraの値段は2,625円。a'Kiraの産地はオーストリアか。a'Kiraにはあんまり期待できないかな。でもakiraがa'Kiraを買ってきたという図は確保したいな。話題性十分だ。

せっかくだから自宅用にももう一本欲しいなと店員に探してもらったのですがこの一本のみ。もともと期待レベルが低いのであっさりと諦める私。

でももしまた飲みたかったら白金台のこの店に行けばよいらしい。どういうわけかワインリストに載っています。

さて、飲んでみましたが、親戚一同すぐに「じゃ、次いきますか」という目つきでお仕舞い。a'Kiraは皆さんに感動を与えることはできませんでした。ま、ただ、オーストリアでもけっこう濃い赤ができるんだなとは感じました。

ボトルをよく見ると金色のマーカーでサインがしてありますが、なんだかよく分からない。

今日、ようやく「a'Kira」について調べてみました。英語じゃないのでちょっと苦労しました。

50AkiraBkDSCF3310このワインはオーストリアのブルゲンランド地方(Burgenland)にあるテメント・ファミリー(TEMENT family)の経営するワイナリーのものであること。私が買ったワインa'Kiraの写真もあります。

ブドウはブラウフレンキッシュ(Blaufra:nkisch)種、といっても初めて聞く名前。オーストリアで二番目に広く栽培されている種。一番はブラウアー・ポルトゥギーザ(Blauer Portugieser)種でこれも赤ワイン用。知らないな。オーストリアのワインといえば、1985年のジエチレングリコール入りの「貴腐ワイン」事件が黄昏ワインのビンにへばりついた澱のようにいまだに記憶に残っています。

ブルゲンランド地方はウィーンのちょっと南、ハンガリーとも国境を接するところで、音楽家ハイドンの生まれた土地である(標準音楽辞典)。

さて、「a'Kira」って何なのか?
ここに私と同じワインを飲んだ人がいて、こう書いています。ここにあるのですが転載しておきます。

"A Kira" is "the shout", "the yell" in "Heanzisch", the dialect spoken in parts of Burgenland.
つまり、a'Kiraとはブルグランド地方の方言であるヒアンツ語(HeanzischあるいはHianzisch)で「叫び声」という意味だというのですね。

あいにくこのリンクしたサイトにはこの単語は掲載されていません。類似サイトにもありません。「叫び声」説はとても面白い情報だと思うのですが裏がとれません。ブルグランドの田舎に行って私の名前を叫んでみたいものですが、どなたかご教示ください。

50SignaturaDSCF3309こんなことをつらつらと調べていて、あのワインのボトルのサインの意味が突然ひらめきました。あれはテメント・ワイナリーの主、マンフレッド・テメント氏(Manfred Tement)のサインに違いない。ラベルには"Pichler, Manfred Tement"と印刷されていますが、Pichlerは大酒飲みの意味だとドイツ語辞書に書いてある。なかなか遊んでいるラベル。要するに粋なオーナーのサイン入りのボトルだったということではありませんか。来日でもしたのかも知れない。

あわてて新年会をやった親戚の家に電話。
「あのa'Kiraのボトルって、まだあるじゃない?」
「あの晩にすぐ捨てちゃったよ」
「残念!」

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05・01・08 ♪Adios, Ginkgo Mio さらばわがイチョウ

集合住宅の建設のために、やはりイチョウは切り倒されました。じつに機械的にというか事務的にというか、取り除かれてしまいました。

50Ginkgo0104DSCF473550CutDown0107DSCF4737
イチョウの最後 2005・01・04→07 世田谷区瀬田 Copycenter 2005 Akira Kamakura
NoticeDSCF3150街中の樹木には隠れたファンがいるものなんですよ。地鎮祭もけっこう。近隣住民との紛争を予防するための看板設置もけっこう。でも贅沢を言わせてもらえば、街の景観に大きく手を入れる場合は、もうちょっとイキで気の利いたコミュニケーションのやり方があるんじゃないかなと思いました。具体案があるわけではないが。

ところで、イチョウの英語名を私は最初にGingkoと書いたが、なんかヘンかなと思い調べるとGinkgoらしいので訂正しました。

もっと調べた結果はこうでした。

小学館プログレッシブ英和中辞典によると

ginkgo[銀杏を「ぎんきょう」と誤読したことに基づく。ginkyoの-y-をgと誤読して今のつづりになり、発音も/kou/になった]
なるほど、gをyに読み替えると覚えやすい、と理解しました。

発音がギンコウだとすると、スペルはginkgoではなくgingkoの間違いじゃないかと思う人がいるのはもっともでしょう。実際、Webster's Ninth New Collegiate(ちと古いですが)を見るとginkgo also gingkoと両方を認定していました。Wikipediaでもgingkoと入力すると自動的にginkgoに跳ばしてくれます。

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2005.01.07

05・01・07 年賀状遅配の事情

今週の日経ビジネス誌によると郵政公社は10月から価格体系を改定したゆうパックの利用増加で仕分けや配送に追いつかず大変なことになっており、放置しても腐らない!年賀状は後回しにならざるを得ないようなことが書いてありましたよ。つまり、ゆうパックの取扱量が多い地域や、配送請負業者が集まらない地域は問題らしい。

PostOfficeBPostOfficeA
急げ!配達員諸君!正月、終わっちゃうぞ!ゆうパックはほっとけ!
2005・01・08 川崎市宮前区 Copycenter 2005 Akira Kamakura

私関係の遅配データは続々と上がって来ていまして、浦安方面の方宛に12月30日に投函した私の年賀状が1月7日にようやく届いたという連絡をいただきました。

港北区の@大棟梁さんが12月29日に投函した私宛の年賀状はまだ我が家に届いていない!これは前代未聞じゃないでしょうか。歩いたってせいぜい1時間30分の距離だというのに。

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05・01・07 年賀状、一週間の謎の旅

私は年賀状を年末ギリギリに投函します。今年は30日の昼前だったと思います。

そういうこともあり、いつも自分宛にも一通送り、ベンチマークテストをします。我が家に配達に来るのは都筑郵便局。投函に出かけたのは青葉郵便局。敢えて隣のテリトリの局で投函することで、郵政公社の仕事ぶりを観察しようという作戦です。

青葉郵便局では年賀状をドサッと投函する人向けに、臨時ポストとして文字通り大きな箱があって、それぞれ青葉区宛、青葉区外宛、更にそれぞれが官製はがきと私製はがきとに二分されています。

それに従えば早く届くと期待しますから、みんな、箱の前で自分の束を仕分けして、更に、輪ゴムで束ねてくれとも書いてあるので、それにも従って投函しています。私もやりましたよ。

その結果がどうだったか?

なんと届いたのが1月6日ですよ!実質一週間、自分宛のこの一枚はこの世の(まさかあの世じゃないだろうから)何処かを彷徨っていたか、どこかで居眠りしていたか…。じつにじつに不可解。

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2005.01.06

05・01・06 クロアチアワインDingac

年末に京橋にあるクロアチア・レストラン「ドブロ」(Dobro)で念願のクロアチア・ワインを飲みました。

50DingacDSCF3252ブドウの種類はプラヴァッツ・マリ(Plavac mali)。アペラシオンではこのディンガチ(Dingac)とポスタップ(Postup)が良いとされているようですが、特にディンガチがベストのようです。

ジンファンデルの故郷をつきとめる研究を支えた学者の一人であるピリャツ(Jasenka Piljac)さんに聴いても、ドブロのソムリエに聴いてもDingacが最高との答えが返って来ました。そこで素直にディンガチを注文しました。

第一印象は「好きだ」。やはり太陽の恵みを感じさせる豊かな味。南イタリアのプリミティーヴォなどに似ている。でもジンファンデルとは違う。同席したフランスワイン通氏はマディランつまりタナ種(Tannat)に似ていると指摘。

ピリャツさんの本にはDingacにはアルコール度数17.6%なんてのもあると書いてありますが、今回飲んだ2001年のものは13.5%と平均的でした。

ただこのワインを飲むのにレストラン価格とはいえ一本6900円を払うのは、好奇心フェーズが終わってしまうと、ちょっと抵抗があるかなと思います。でもこの銘柄に限らずクロアチア・ワインは小売ルートではまず手に入らないようなので、そういう意味では妥当かも知れません。アメリカには入っているようですが日本ではむずかしい、ということです。

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2005.01.05

05・01・05 スギ花粉の様子

50SugiDSCF319650SugiDSCF3197
花咲くスギ 2004・12・25 茨城県笠間市 Copycenter 2004 Akira Kamakura
年末の12月25日に茨城県のゴルフ場で杉の花をチェック。写真のようにもうかなり赤く膨らんでいました。花粉症患者の目には威嚇的にも見えますよね。杉花粉アレルギーの同行者は早くも鼻をすすっていました。昔、カンツォーネで「花咲く丘に涙して」ってのがありましたが、洟垂らしてた。

私は特にハンノキの花粉症で杉ではあまり強く反応しませんが、今年は杉花粉の量が多いとの予報なのでちょっと心配。早めに薬を服用しないと、と思っています。

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2005.01.02

05・01・02 非標準音楽辞典「松尾善雄」の項

音楽之友社刊の新訂標準音楽辞典の「ま」の項を見て行くと、「まつうら・とよあき」(松浦豊明)の次は「まつかぜ」(松風)、「マッカートニー,ポール」と続いていまして、「まつお・よしお」さんはまだ空席になっています。

そこで、私なりに松尾善雄の項を執筆してみました。松尾さんへのメール・インタヴューやいただいた資料を参考にしています。松尾ファンの方、必読ですよ!
※改版履歴
※ 1月2日 松尾善雄監修
※ 1月5日 ごいんきょさん情報により補遺
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まつお・よしお 松尾善雄 (1946・4・9 高知県 - ) matsuo
日本のアマチュア作曲家。その作品は吹奏楽界で広く愛奏されている。また「天使の羽のマーチ」は小学生の愛唱歌となり、今や幼稚園卒園式の音楽にも使われている。

高知県の美良布(びらふ)で育った小学生の頃よりハーモニカに親しみ作曲のまねごとを始める。当時は吹奏楽でも有名だった高知市立高知商業高等学校に入学し音楽志望をハッキリと自覚する。

父「善太郎(ぜんたろう)」から一字もらった「善雄」の名前を重荷に感じ、様々なペンネームを研究した挙げ句に高校2年頃から23歳頃までは「松尾雄」を使用し、この名前でいくつかの作曲コンテストなどに入選。

ちなみに検討したペンネームは「美良布 敏」「美良三郎」「肉 充八」「仁参 賀六」などがあったが、好きな作曲家ホルストが本名のグスタフ・フォン・ホルストからフォンを落としていることにヒントを得て、嫌いだった「善」の字を取り除いて「松尾雄」に落ち着いたもの。

卒業後、上京しいろんな仕事を転々とした後、NHKプリントセンターで写譜業という不可思議な職業に出会う。この間、音楽之友社の高価な音楽辞典に勉学ノート代わりの書き込みを多数するも、病気に見舞われ生活費を捻出するために譜面その他ともども阿佐ヶ谷の古本屋に二束三文で売却。(注2)その後株式会社東京ハッスルコピー(注1)で写譜職人として働きプロの作曲家の譜面を眺めつつ独学を続ける。

その頃何気なく手にとったカッパブックスの姓名判断の本(古本)により、「松尾雄」は災いを招く「凶」の要素が多い画数であり、逆に本名の方は有名人が欲しがるような最高の画数であることが判明するに及び、大人しく平凡と思われた「松尾善雄」に戻し今日に至るものである。

1971年に鎌倉が古本屋で手に入れた書き込み音楽辞典にはこの本名回帰の証拠が刻まれている。

第2回NHKこどものうたコンテストに入賞した「天使の羽のサンバ」が1984年8月〜9月のNHKみんなの歌に「天使の羽のマーチ」(歌:上條恒彦 編曲:若松正司)として採用され世に出る。その縁で若松正司に師事。なお、この作品は、作詞を趣味とする友人(向井一)の依頼で先にメロディーを作り、作詞はあとからはめ込んだものであった。

作風はもっぱら明るく前向きの行進曲(後ろ向きの行進は高度な歩行技巧を要する)が多いが、自身、その作風に飽き足らないところもあり、さまざまな音楽的挑戦を試みてもいる。しかし基本的な姿勢は日本の少年から大人まで数多の吹奏楽団全体の座付き作曲家であり、今のところその外に踏み出す気配は感じられない。

主な作品:
(1)「平安京幻影」('99JBA 下谷賞)(芥川也寸志へのオマージュとして没後10年の時に作曲されたもの。2005年ハッスルコピーよりレンタル開始済 28000円+消費税+送料)
(2)「三つのクレヨン画」('03JBA 下谷賞佳作)(2005年中にブレーンから出版予定)
(3)行進曲「虹色の風」('03吹奏楽コンクール課題曲)
(4)「童夢(どうむ)」('98吹奏楽コンクール課題曲 朝日作曲賞受賞)(当初は創作わらべうたによるファンタジーとの副題があった)
(5)「クロマティック・プリズム」('96吹奏楽コンクール課題曲)(作者かなりの会心作)
(6)行進曲「青春」(1984年の笹川賞第一位)
(7)マーチ「ハロー!サンシャイン」('87吹奏楽コンクール課題曲)(作者初の課題曲作品)
(8)行進曲「風のハーモニー」(2002年の作品)
(9)「ゴールデン・ライト・マーチ」(金光学園委嘱作品)
(10)「みどりのマーチ」
(11)コンサートマーチ「未来都市」(クロマティック・プリズムの後の対照的な作品)
(12)マーチ「黒潮」(1993年の笹川賞第一位)(この頃より「松尾節」を意識)
(13)マーチ「スノー・クリスタル」
(14)マーチ「グリーン・ハーモニー」(1993年のJBA賞)(倉敷市民吹奏楽団テーマ曲)
(15)「サンキュー・ベリー・マーチ」(1992年のJBA賞)(タイトルはふざけているが構成がしっかりしたいいマーチだと評論家の評価を得る)
(16)行進曲「土佐」(故郷高知の民謡を二つ取り入れたもの)DSCF3283
(17)マーチ「薫風」(1992年の笹川賞第三位)
(18)行進曲「若い風」(1987年のJBA賞=日本吹奏楽指導者協会)
(19)NHKみんなの歌「天使の羽のマーチ」(1984年)
(20)「パクス・ロマーナ」(2004年度朝日作曲賞受賞作)(7-8年前にコンサート・マーチ課題曲公募「未来都市」に落選したので、今度は「古代都市」をイメージしたマーチを作曲し内心リベンジを図ったもの。)
などがある。

その他の作品:
フレンドシップ・マーチ('86JBA賞佳作)
マーチ「オーシャン・ブルー」('88笹川賞第一位)
LET'S MARCH!('91笹川賞第二位)

所属団体などDSCF3289
作曲集団「風の会」会員。「日本スーザ協会」会員。「21世紀の吹奏楽"饗宴"実行委員会」会員。「全日本書き込み連盟」(注3)浦安支部長。

趣味は映画観賞。好きな俳優は昔も今も三船敏郎。その脇をかためていた土屋嘉男(七人の侍、ガス人間第1号他)や中丸忠雄(電送人間)にも愛は及ぶ。2004秋には、映画「スウィングガールズ」に完全にはまり、年末のライブ・コンサートまでも聴きに行ったビッグ・バンド・ジャズ・ファンでもある。

現在は浦安市在住。

(注1)「マツケンサンバ」の吹奏楽譜の発売元でもある。
(注2)その後、音楽辞典だけは奇跡的に鎌倉の手に渡り、わずかな書き込みがつけ加えられただけで、2004年秋、ほぼ原形をとどめたまま当人の手元に戻ることとなった。
(注3)会員募集は終了しております。

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2005.01.01

05・01・01 巨大地震・巨大津波

12月26日に起きたスマトラ島沖マグニチュード9.0の巨大地震によるインド洋大津波はノアの洪水にも匹敵するような神話級の災害なんだろうと感じました。

しかし発生後何時間も経過してから津波に襲われた地域の犠牲者の数は大幅に減らすことができた筈で、現代においては人災といわざるを得ません。治安だけでなく、科学技術を活かすシステムがない、というか、政治がないことも、大きなカントリーリスクの一つであることがよくわかりました。

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