« 05・03・17 ネット新聞は金を取れるか? | トップページ | 05・03・19 シキミ語源再考 »

2005.03.19

05・03・19 筋肉増強剤という誘惑

アメリカの大リーグで数年前に驚異的な数のホームラン本数を争ったトッププレーヤーたちが米国議会の公聴会に呼ばれてステロイド疑惑についてしぶしぶ証言をしています。使っていないと言っていますが、誰も信用していないでしょう。マクガイヤーの1998年の70本、ボンズの2001年の71本、この超人的な数字には何かワケがあると素人は思います。

あるレベルに到達したプレーヤーには自分の限界が見えるのかなと、ふと想像させられます。どう頑張っても足掻いても超えられない壁が見えたとしましょう。自分の選手としての残された寿命も見えて来る。ちょうどそういう時に目の前の筋肉増強剤が誘惑する。そこで、あなたならどうする?

そもそも、クスリを飲んで強くなることの何処がいけないの?ポパイは缶詰のホウレンソウを口に流し込むや筋肉モリモリに変身し強力な腕力を発揮したではないか。クスリとホウレンソウと本質的に違いはないじゃないか、と考える人がいてもおかしくはないですからね。

その増強剤は筋肉を強くする一方で副作用もあるようで、マクガイヤーは公聴会で"My message is steroids are bad, don't do them," とコメントしたために「なぜいけないと断言できるのか?(自分でやったからではないか?)」と追及されています。

マクガイヤーがステロイドはいけないと言った真意は記録されていませんが、70本のホームランが記録上は自分のものでありながら、恐らく彼自身、それを本当の意味で自分のものだと心の底から誇ることができないことを悔やんでいるからじゃないか?

筋肉増強剤と似た誘惑は人生何処にでもあるような気がします。早い話、借金がそうでしょう。自分の手持ちの金では買えないモノを借金して買って見ることは、クスリを使って70本のホームランを打つのと似ています。

借金の返済は最後は生命保険で帳尻を合わせるんだなんて言い出すと、ホント、ステロイドで寿命を縮めたって生きているうちに金と名誉が手に入ればそれでよしだ、というのと似ています。

しかし後で冷静に考えてみると、70本を打ったのは本当の自分ではないことに気付く。巨額の借金をして何かを手に入れたとしても、その買収物件が担保に入っているなら、借金が残っているうちはまさに法的にも自分のものじゃないわけです。

LBOまでやって何かを手に入れることが、筋肉増強剤に頼る大リーグプレーヤー人生に重なって見えたってことを書いて見たかっただけです。

|

« 05・03・17 ネット新聞は金を取れるか? | トップページ | 05・03・19 シキミ語源再考 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4033/3349960

この記事へのトラックバック一覧です: 05・03・19 筋肉増強剤という誘惑:

» ステロイド公聴会の通信簿 [Whats Up Matsui?]
  11時間に及んだ公聴会は、予想どおりの展開となった。収穫なし。証言した選手たちは、結局黙秘権の行使はしなかったものの、曖昧な解答のオンパレードに終わった。特... [続きを読む]

受信: 2005.03.19 01:11

» ライブドア、フジ買収検討=LBO2千億円調達 [つれづれなるままにー木蓮のほほ〜ん日記]
おはようございます。今日は昨日の雨がうそのように、晴天に恵まれました。でもこういう日は花粉が多く舞い落ち、又地面に落ちた花粉が舞い上がるという2重奏のようですの... [続きを読む]

受信: 2005.03.19 17:11

» 下院公聴会 [広場の天使]
昨日夜、下院政府改革委員会の公聴会が開かれました。TVでも一部放映されました。 バド・セリグ氏(コミッショナー)が公聴会で、当然の様に、批判の矢面に立たされてい... [続きを読む]

受信: 2005.03.22 03:18

« 05・03・17 ネット新聞は金を取れるか? | トップページ | 05・03・19 シキミ語源再考 »