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2005.04.03

05・04・03 長尺キブシ

DSCF3774近所で見つけた長尺キブシ。図鑑を調べると、ハチジョウキブシ(山渓)だったりハチジョウキフジ(小学館園芸植物大事典)だったりするので混乱します。

キブシ 2005・04・03
横浜市都筑区
Copycenter 2005 Akira Kamakura

右の写真は長尺の近くで見た別のキブシ。図鑑のナンバンキブシに似た印象があります。DSCF3778


八丈島図鑑 花編によりますと、

(ハチジョウキブシは)木五倍子(キブシ)の変種で、伊豆諸島に多く、八丈島では山地だけでなく、いたる所で見かける。薄い黄色の花が、まるでブドウの房のように垂れ下がり、それがずらっと並んだ様は、ちょっと壮観だ。メジロや昆虫が花の蜜を吸っている姿を見かけるが、なんでも本州の木五倍子と比べ、苦み成分のタンニンが少なく、それによって鳥に運ばれて、より分布を広げる戦略を展開しているらしい。
(下線bee)という興味深い説明があります。

そもそも八丈島という火山島が原産地である筈はないでしょう。数多のキブシの中でも特に鳥が好むオイシイ実がなるキブシだけが八丈島などの離島に伝播することができた。その結果、八丈島では特定のキブシだけが蔓延した。で、ハチジョウキブシと呼ばれるようになった、ってことでしょうね。

小石川植物園の専門家はこんなことを言っています。

…分類学的には、葉と果実の形態の違いにより、多くの地域変種(ケキブシ、ハチジョウキブシ、ナンバンキブシ、ヒメキブシなど)が認識されてきましたが、外部形態は連続的な変異を持ち厳密に区別することはできません。…葉緑体DNAの塩基配列を調べたところ、DNAの塩基配列の違いから、植物体は11種類のハプロタイプに区別できました。
(下線bee)その結果の分布図が同じサイトに掲載されていますが、これを見ると伊豆七島のキブシは全て同一種らしいことがわかりますが、同時に、その種は日本列島の太平洋沿岸の房総半島や伊豆半島、更に紀伊半島や四国にも分布しており、決して伊豆の離島特有の種では無いと読めます。

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