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2005.04.03

05・04・03 キルギスにつながる日本の「遺伝子のうずき」

土曜日(4月2日)の日経一面の春秋にグッと引き込まれました。最近のキルギスの政変を報じる映像を見るにつけ、政治の話よりも、現地の人々の顔つきが気味が悪いほど日本人に似ていることに驚くわけですが、

▼中央アジアの伝説はこう語る。紀元前アルタイ地方で暮らす人々が二手に分かれ、魚が好きな者は日本に渡り、肉を求めた者が内陸の今のキルギスにたどり着いた。だから両国の国民は兄弟だ。
とあるのですね。

そういえばと、「キルギス大統領顧問日記」(田中哲二著 中公新書)を引っ張りだして確認してみたところ、こう書いてあります。

日本人がキルギスを訪れると、歓迎の宴席などではこんな寓話が語られる。「昔、エニセイ側の上流域、アルタイ山脈の支脈サヤン山脈のあたりに古キルギス族は住んでいた。その後魚の好きな部族は東の海辺に出て行き、肉の好きな部族が西の草原に行った。後者が天山のキルギス族で、前者が朝鮮族ないし日本人である。従って両者の祖先は共通なのだ」と。

東にも西にも行かずに、古キルギス族が住んでいたあたりに残ったのが今日のトゥバ族とかハカス族であり、キルギス人は彼らのことを「本家筋にあたる最も近い親戚」と呼んでいるんですね。

このハカス族のホーミーは「(モンゴルのより)もっと低音で、より迫力がある」とのことで、私がCDで聴いたことがあるアルタイのKAIに近いのかも知れません。あれは日本の浪曲にそっくりでしたから。

田中さんは「十人のキルギス人に会えば六〜七人は日常身の廻りにいる日本の誰かに似ている」「会議や宴席で思わず日本語で話しかけたい衝動にかられる」として、これを「遺伝子のうずき」と名付けています。

ちなみに田中さんが顧問として仕えたのが今回追放されたアカエフ大統領その人でした。

話は変わりますが、黒澤明の「デルス・ウザーラ」を演じた俳優マキシム・ムンズーク(МУНЗУК Максим)はトゥバ人だったと何処かで読んだ記憶があります。ここには彼がトゥバのスターだと書いてあります。ムンズーク夫妻の写真もあります。あの顔は私が学生時代にお世話になった長野県松原湖畔の学生村にあった宿のオヤジさん(確か鷹野増一さん)にソックリなんです。

北方領土返還問題ですが、どうせもらうなら北の島よりキルギスの方が面白そうだ、なんてのは不謹慎な議論か?それにしても、外務省のキルギス共和国のページにはこの肝心な「遺伝子のうずき」のことが何も書かれていない。

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コメント

(心のうずき)も?

 一橋大学の留学生の歓迎会に出たことがあります。
会場で和服を着たとびきりの別嬪さんが目を引きました。
日本人の学生さんがお手伝いに来ているのだろうね、と女房と話しました。

 あるテーブルで大学の先生に聴くと、ウズベキスタンからの留学生ですよ、と答えました。
これには女房と二人ビックリしまして、女房など、日本人より日本人らしい、和服が似合っていて、こんなにきれいな(日本人)を久しぶりに見た、と言います。

 その先生はたまたま彼女の担当教官だったのですが、(先生、今夜のような和服で大学のキャンパス歩いたら学生さんたちがゾロゾロ着いてくるでしょうね)と持ち掛けたら、先生(まず僕が着いていきます)とお答えになりました。

 一橋大学にも愉快な先生がいるのですね。
そういう経験をしましたので、キルギスでの(遺伝子のうづき説)よく分かります。
アジアからの留学生は多いのですが、日本人に似ているようでどこか違います。
ウズベキスタンから来た彼女は、全くの日本人でした。

投稿: ふうてん | 2005.04.05 00:22

マキシム・ムンズークのいい写真を見つけましたので本文中からリンクしておきました。

なんど見てもうずきますね。

うずくベキスタン?

投稿: bee | 2005.04.05 07:17

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