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2005.04.29

05・04・29 分杭峠、現場にアタック

先週、長野県の高遠から車で30分ほど南の分杭峠に行って来ました。ここは知る人ぞ知る天然の気が出ているとされる場所です。
bunkuitohge去年の10月頃、TBSラジオの森本毅郎スタンバイに出演した東大名誉教授の月尾嘉男さんの話で知ったのが切っ掛け。その説明では、分杭峠は中央構造線の真上にあり、その断層面での岩石の破砕が引き起こすピエゾ現象による電磁波が出ており、それが天然の気として感じられるのだというのです。

ということで、私がわがままな団長として自らの好奇心に他人を巻き込み9名の臨時気功研究団体を組織しました。ま、伊那のゴルフと高遠の花見をセットにして誘ったわけですが。

前の晩は高遠さくらホテルに宿泊し、特別注文の「気の里」ビールを飲んで、この日を迎えました。parking高遠から国道152号線を南に行くと、峠が近づくにつれて道幅が狭くなり、車を停める場所があるのかと心配になりましたが、行ってみると駐車場が切り開かれていました。
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砂利道を降りて行くと林の中の急斜面に、まるでそこが野球場の外野席であるかのように、30人あまりの人々が座っているのが見えます。

座っている人の目線の先に見える風景は、いやしくも観光客を呼び込めるほどのものではない。でも「こりゃ一体なにごとか?」などと尋ねる人は一人もいません。全員はじめから気を浴びることが目的で来ているのです。

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ここは「ゼロ磁場」なので磁石がクルクル回るらしいという事前の情報があったので、わが研究団体の一人は持参した磁石の針の動きを観察しました。ま、心なしか揺れ動く針が北を探しあぐねてなかなかピタッと静止しないような感じもありました。でもよく考えてみると磁石なんて久しく眺めていないので、どうなんだろうねぇと首を傾げるだけ。

そのうち雑談の声に交じって「てのひらがキラキラして来た」とか「紫色になって来た」とか、そんな囁き声が聞こえてきます。

社会心理学的には認知的不協和の理論が働きやすい状況下にあるので、これもなんとも言えません。

以前から気功の訓練を受けている一人は非常に気を感じたと言いました。腰痛持ちの二人のうち一人は効いたと言いました。私個人的には妙に精神集中がしやすい感じがあったことは事実です。磁石を持参した重症の腰痛持ち男はゼンゼン効かないと言いました。

改めて考えると、もしも本当に分杭峠に「ゼロ磁場」があるのならば、そりゃ地質学者がとっくに突き止めているに違いないでしょう。

magneticanomalyそこで連休の暇に任せて地質図を調べてみました。国土地理院から磁気異常の地図が公開されています。図で青い領域は磁気が弱く赤は強いことを示しているそうで、確かに分杭峠のあたりは青くなっており磁気が平均より弱いをことを示しています。しかし青いのは分杭峠だけじゃない。日本全国でみると至るところにあるとも言えます。特に北海道の東部はベッタリと一面が青いし、ウチの比較的近くでも、三浦半島なんかは青い。

この磁気異常は上空5000mから飛行機で観測したものであり、地面にへばりついて観測したら話は違うのかも知れません。

今日、丸の内の丸善まで出かけて買って来たCDROM版「日本列島の地質」の磁気異常のマップは測定条件が明記されていませんが、これによっても分杭峠が特異な場所であるようには見えません。

CDROMの説明では、例えば、「西南日本弧では,磁鉄鉱を多く含む珪長質深成岩類が分布する山陰地方に強い磁気異常が認められる」とあり、磁気異常はその地盤にある岩石の種類に対応しているようです。

分杭峠は一種の町おこしとして演出されている部分もありそうです。その当事者の一人の方が、同じ中央構造線上に位置する宮崎県西臼杵郡五ケ瀬町のシンポジュームで経緯などを色々と説明しておられます。磁場測定器も使って調べたことがあったようです。地質学の専門家との討論もあって面白い。

今回、せっかく分杭峠まで行ったのに、中央構造線の二種類の岩石がクックリと色分けされて接しているという露頭を見損ないました。いや、てっきり峠に行けば見られるものとばかり思い込んでいたのがいけなかった。何ヶ所かあるようですが、一つは大鹿村北川の「北川露頭」で、これは峠を越えて152号線を更に南に2-3kmほど行ったあたりのようです。これが心残り。

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コメント

神戸大震災の直前にも鳥や、動物が異常な行動をとったそうですね。

岩石同士が衝突し地場が発生し、色んな磁力線と高周波が発生する。

とすると、この場所には採りとか動物は住めないのでしょうかね?

信州の後立山連峰もホッスナマグナの上にあります。日本が折れ曲がった場所ですね。

私のように、信州の山ばかり巡っつていた連中は気の中で生きて来た事になりますね。

投稿: jo | 2005.05.02 22:46

私は東京生まれの東京育ちですが、CDROMのデータによりますと、ここは低重力異常の中心地のようです。空中浮揚しやすい場所かもしれません。

関西も琵琶湖あたりはかなりの低重力異常になっていて浮揚向きです。しかし吉野の方に行くと一転して高重力異常になるんですね。とても飛べません。

磁気異常と重力異常との分布を重ね合わせてみると面白そうです。

投稿: bee | 2005.05.03 12:11

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