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2005.04.30

05・04・30 フランスZinラルジョル

散歩でたまたま歩いていた街にワインに熱心な酒屋があることを思い出して立ち寄りました。ウチの近所のとある居酒屋にワインを納入しているのがこの店だということをシェフから聞いていたのです。いや、そこは居酒屋なんだけどシェフなんです。

酒屋は決して大きな店ではないが、なるほど、品揃えに若い店主の選択の意志が感じられます。

FranceZinザッと見て、何か買ってもいいかなと思いながらも決めかねて、レジに付いていた店主に問いかけました。私が店に入った時はオバサン(彼の母親かな?)が店番をしていたのですが、客が入って来てワインの棚を隅から隅までジックリと見ているのに気付いて、奥から彼が出て来て臨戦体制に入ったように見えました。

「ジンファンデルはもともとアルコール度数が高いわけだけど、最近、カリフォルニアで、カベルネやピノでも15度を超えるような度数の高いのを作り始めたと聞いたけど、そういうのありますか?」
「ジンファンデルなら(と棚を眺めて)例えばターレー(マグナムだった)なんかあるんですけどね。他はないですね。それは私も飲んでみたいですね。最近のワイン作りは二極化しているんですかね。一方では収穫したブドウを下手に濃縮するような工程をへずに、その年の出来具合をあるがままに楽しむような作り手も増えているですよね。」

最近のNY Timesの記事によると、ブドウの収穫時期の判定に、従来はもっぱらBrix scaleという糖度計の数値を使っていたのが、このごろはブドウという果実の植物生理学的成熟度"physiological ripeness"も見るようになったというのです。具体的には種の色とか皮の具合とかに注目するようです。その結果、これまで以上に糖度が高く、また、ブドウの品種の特徴的な味わいがよく出た状態で収穫できるようになり、アルコール度数も高くなった。

そういうのを飲んでみたいもんだと思ったので聞いてみたというわけ。でも、ここには無いとのこと。

店主は高い棚を見渡しながら「…」と作戦を考えているようでしたが、やがて、ふと振り返り、
「南フランスのジンファンデルがあるのを御存知ですか」
と思いがけないことを言って中央の台に並ぶケースの一つを指し示します。"Z de l'Arjolle 2002"というラベルが目立つボトルが詰まっています。
「なかなか栽培許可が出なかったようです。これ、3500円ですけど、結局"Vin de Table"になっちゃうんですよね。よそのブドウなんで土地の名前は名乗れないということで。けっこういいですよ。仲間でブラインドで飲むと面白いですよ」と来ました。

異境のジンファンデルとしてはこれまで南米、オーストラリア、イタリアを経験して来ましたが、フランスとは参りました。You win.即座に二本買いました。

減量のための散歩はそこで中断し、電車でたまプラーザに行き、チーズ等を仕入れて帰宅し即抜栓です。

開けてすぐ飲んだわけですが、あまり濃くはなく、酸味があり、最初はやや微発泡性のチリチリ感があった。ジンファンデルのえぐ味とか、南のワイン特有のクセがない…と、不在感は指摘できるけど、じつは、結果的にバランスの良い品のよいワインになっているということです。アルコール度数14.2%。確かにこれはブラインドで出されたら見当がつかない。ただ3500円は割高かな。一回目の好奇心料金でしょう。

PugliaPecorinoちなみにチーズはprimitivoの中心地であるプーリア州のものが目に入ったのでフランスZinにはちょど良いかと買いました。ペコリーノ・カネストラート・プリューゼの12ヶ月熟成もの。ピリッとした小さく鋭い刺激があります。このかけらをクラッカーの上に載せて、その上からドライトマトをかぶせて、オリーブオイルをちょとかけて、電磁レンジでチンしてみました。思いつきのレシピですが、けっこういけましたよ。

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