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2005.06.05

05・06・05 懐かしき「別れのうた」"Shalom"弦楽四重奏版

先日ふうてん遊民氏の日記に、ある作曲ソフトの開発元のEさんが東京の事務所をたたんで故郷長野に戻るという話が紹介されていました。

面識もあるEさんの心中を察して、ちょっとほろ苦い気持になったものです。
考えてみるとあのFM-Towns用のソフトをマジで使ったのは、15年前に「バルハイホー音頭」という曲を作った時だけでしたねぇ。学生演劇の作家だった木村明さんの詞に私が曲をつけて、みんなで某料亭の大広間に集まって踊ったものでした。まだ譜面が音になるだけで嬉しかった頃のことです。

ま、それはともかく、その後、私の趣味のツールとしての音楽ソフトは、
Print Music→Allegro→Finaleと来てしまったのです。「来てしまった」という部分に若干の後悔の情が込められています。

Finaleはプロの世界の標準的なソフトで機能豊富で高価。私の趣味には贅沢すぎるので、最初はもっと簡単なローエンドのPrint Musicを買ったのです。ところが、このソフトメーカは巧みにアップグレードを誘惑して来て、しかも、楽譜のデータ形式は下位互換性がないと来ています。後戻りできない。何年か経ってみたら私は最高級のFinaleユーザになっていたのです。

確かにFinaleになって添付のソフト音源の質がよくなっているようで、そこはやる気を起こさせます。

しかしながら、ここが辛いところですが、この何十万円もするソフトを抱えたまま、この数年間、大して活用していないのですよ。年に1-2回、ギターの演奏会用の譜面を作ってみるぐらい。あぁもったいない。

Eさんのソフトからはるばる乗り換えて、一体何をやっているんだろう。というような気持もあり、この週末に一つ作ってみました。じつに久しぶりの音楽制作です。

浪人時代から学生時代にかけて、毎夏のように、乗鞍高原の学生村に滞在していました。昭和41年からの数年間のことです。

乗鞍高原の番所(ばんどころ)「馬の背荘」だったと思います。良浪寅美(よしなみとらみ)さんというオジサンの民宿。

そこに学生や教師や、いろんな人が東京から関西から、次々とやって来ては去って行く。送別会のたびに、時には見送りのバス停で、みんなで歌ったのがパレスチナ民謡の「別れのうた」"Shalom"です。もちろん私のギター伴奏で。

当時、山渓文庫に「山のうたごえ」というのがあり、そこに載っていた譜面をみて知ったもの。詞は井田誠一という人。著作権があるかも知れないので詞は掲載しません。

その1〜2年後だったか、一度、ダークダックスでこの歌を聴いた記憶がありますが、私たちの歌い方とはちょっと違っていて、いまいち納得が行かなかった。

譜面をみるとダークのは正確なんですが、私たちは二つの8分音符のところを付点8分と16分音符にして、つまり、跳ねるようにして歌っていました。この方が別れの悲しみをふり払うカラ元気の感じが出てよろしいのですよ。

その感じを込めて、また、ちょっと変奏曲風にアレンジもして、弦楽四重奏版の「別れのうた」(シャローム)"Shalom"を作ってみました。MP3です。※これはpodcastingできるのかな?※2005・07・21追記

乗鞍高原の学生村では数々の出会いや想い出がありました。その万感の思いを込めていますので、ちょっと暑苦しい感じになっているかも知れません。

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コメント

パレスチナはロシアに近いのでしょうか

 beeさん編曲"Shalom"拝聴いたしました。
何だかロシア民謡に似ていますね。
別れの歌を(行進曲風に)歌うのは賛成です。

 貴兄にトラックバックをしてもらったので、当方も何とかしなくっちゃとアガイていたら何とか要領だけは分かったように思います。
必要は発明の母、という古い言葉を思い出しました。

 ところで(バルハイホー音頭)というの、昔、渋谷方面で聴いたような気がしますねえ。
あれは道玄坂の、ちょっと南の通りを登り切ったところのお店ではなかったでしょうか。

 これはリクエストなのですが、以前仕事で付き合ってもらったとき、平均律について教えてもらいました。
ところがサッパリ覚えていないのです。
いつか平均律について素人でも分かるような解説お願い出来ませんでしょうか。

投稿: ふうてん | 2005.06.06 02:52

聴きました。この曲は聴いた記憶がありませんでした。貴兄にお誘いいただいた乗鞍での印象は『渡り鳥』。
でもShalomは40年前の時代性をうかがわせますね。ギターデュエットはいかが。変奏に長調をいれたらソル風かな。

投稿: @大棟梁 | 2005.06.06 21:55

ふうてん遊民さん、平均律の解説はそのうち。ただ、素人にでも、というより、多少とも数学と音楽の関係に興味がある人向けということで、いずれ。バッハはネイピアが対数を発明した後の時代の人で、きっと数学的素養があったんでしょうね。
私は直感的にパイプオルガンのパイプの長さを調整したのかと思ったのですが、ご承知のとおり平均律「クラヴィア」曲集を書いているわけで、そこに身近な実験として平均律に取り組んだ様子が伺えますね。

投稿: bee | 2005.06.06 23:59

@大統領さん
大中恩「渡り鳥」!すっかり忘れていました。「…ああ、乗鞍、あの影は渡り鳥」でしたね。実に品のある名曲ですね。「高ければ高いほど波立つ山よ」という乗鞍の高みの稜線の形を歌った詞も素晴らしいですね。忘れていたはずなのにこうして一瞬にして思い出すんですから。あの時、同じ民宿に来ていた誰かがこの歌を教えてくれたんだと思います。

投稿: bee | 2005.06.07 00:04

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