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2005.06.28

05・06・28 溝ノ口「まるや」の閉店

20年以上通ったこの店の閉店の日、6月25日土曜日に店を訪れました。

何事にも始めがあれば終わりもある。そして終わりには色々な理由がある。こちらから強いて問うたわけでもないが女将さんが何となくの事情を話してくれました。よくわからない部分もあったが、女将さんの目が潤んでいたし、細かな事情を問いただしたところでどうなるものでもない。どうにもならないから閉店になったのである。はあ、そういうことでしたか、としておきました。

サラリーマンをやめて独立する決心をしたのは2000年の1月頃、この「まるや」さんで会社のある先輩に相談した時のことでした。私にとって想い出深い店だったのです。

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まるや 2005・06・25 川崎市高津区 Copycenter 2005 Akira Kamakura
このお店は溝ノ口界隈では100年以上の長い歴史を誇る老舗でした。カイゼル髭の店長とこのあたりの歴史の雑談をしたのが切っ掛けで、女将さんのご親戚?の鈴木穆氏が出版された郷土史「高津物語(上巻)」をいただいたこともあります。岡本太郎の実家の大貫病院のこと、作家の国木田独歩や陶芸の濱田庄司のことなど、溝ノ口縁の文化人は意外に多く、興味深いエピソードが綴られている本です。

南武線なので脱線しますが、岩波書店「ご冗談でしょう、ファインマンさん」などの翻訳者の大貫昌子さんという方は地元の大貫病院関係の方に違いないと睨んでいます。去年「ファインマンさんの最後の冒険」を読んでいてパッと閃きました。

かつて溝ノ口で飲む場合、私は予算で松竹梅の三つのコースを設定していました。松は「はなぶさ」、竹は「はつ花」、梅は「たまい」。今は無き竹の「はつ花」もじつは「まるや」さん系列で、ちょっとオシャレな和食の店だったのでした。

溝ノ口はかつて東京から見たら川向こうの「新橋」みたいな街だった。しかし駅前再開発が行われて街は若者向きに変貌した。その結果、ここをわが街と闊歩するオジサンが居場所を失ったのではないか…そんな気がしてなりません。

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