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2005.07.05

05・07・05 ニワトリ型人間とタラ型人間

欧米の広告業界で昔から使われているらしいジョーク(と言っておきます)。

魚のタラは1万個の卵を産むが、鶏は1つしか産まない。
タラはコケコッコーと鳴かないから、いくら卵を産んだって誰も気づかない。
その結果、我々はタラの偉業を無視し、大したことをしていないニワトリの方を称賛するでしょ。
やっぱり宣伝しなきゃ損だってことですよ、社長!

原文は

The codfish lays ten thousand eggs,
The homely hen lays one.
The codfish never cackles
To tell you what she's done.
And so we scorn the codfish,
While the humble hen we prize,
Which only goes to show you
That it pays to advertise.

- Anonymous

想像するに、ちょっぴり思い切った広告宣伝費を使うと決断してくれた顧客に広告代理店の幹部が祝杯をあげながら囁くジョークなんでしょう。

私は「プロバンスの12ヶ月」の著者ピーター・メイルが1990年に出した"Up the Agency"(贅沢な仕事)でこのジョークを知り喜んでいました。Anonymous(作者不詳)だなんて、本当は業界人だった自分で考えたんじゃないか?流石ピーター・メイルは面白いことをいうわい、と。

この二つのタイプは人間にもありますよね。ニワトリとタラの姿に重ね合わせてそれぞれの人の顔を思い浮かべてみると無性に可笑しくなる。そこがこのジョークの肝かも知れない。

ふと思いたって"The codfish lays ten thousand eggs"を引用符ごと検索窓にコピーしてネット検索してみると、何と96件もヒットするのです。これには驚きました。

そのうちの一つに教えられたのですが、アメリカの広告業界の大御所オグルヴィーの"Ogilvy on Advertising"(1983年)にもちゃんと掲載されていました。

どうやら欧米の業界では広く知られているようなモノらしい。ところが日本語のサイトには今のところ見当たらないのですね。

なぜか?

考えてみると日本人はタラが声も立てずに黙っていたって、卵を腹から取り出して食べてしまうわけで、このジョークはすぐに反論に遭うんですかね。

欧米だって、無粋で不機嫌なクライアントは「キャヴィアを産むチョウザメ(sturgeon)はコケコッコーとは鳴かなじゃないか」と突っ込むかも知れないですね。

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