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2005.11.23

05・11・23 べートーベンと1978年の大雪

1978年の2月、アメリカ東海岸北部は猛烈なブリザードに襲われて街はマヒ状態に陥っていた。

何日も降り続きカーター大統領が非常事態宣言をだしたほどの雪がやんだ木曜の朝、雲の切れ間に青空が見えた。

場所はハーバード大学の構内。身の丈ほどの積雪の中を人々がスキーをはいて動き始めた。

と、その時のこと。一つの建物の窓が開いて誰の仕業かわからないがステレオのスピーカーが据えられ、大音響でクラシック音楽が流れて来た。積雪と都市の機能マヒから来る静寂の中に響いて来たのはベートーベンの第五交響曲「運命」の第四楽章であった。第三楽章から切れ目なく入る第四楽章の頭のところにピッタリとレコードの針を落としたのだった。

人々は動きを止めて聞き入った。もう助からないかも知れないと思ったほどの大雪だったのだ。それがようやく止んで光が見えた。その時に聞こえて来たベートーベン。10分ほどの音楽が終わる頃、人々はなんだか知らないが涙を流していたという。

…というエピソードがあったのだそうです。Edmund Morrisの新著「ベートーベン」に紹介されています。WNYCのSound Checkのpodcastingで知りました。ちなみに、Edmund Morrisは、あのステレオを鳴らした人は名乗り出てほしいと呼びかけています。

私がニューヨークに赴任したのが78年の8月。確かにその年の大雪で日本からの出張者が高速道路の上で立ち往生してリムジンの中に閉じ込められた話を聞いた記憶がありました。

それにしても、podcastingにはまるとAmazonでの本の購入が増えることおびただしい。当分続きそうです。

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