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2005.12.05

05・12・05 モーリス・ラヴェルとJazz

DSCF5283密かに敬愛するJazz詩大全の著者、村尾陸男さんにとうとうお会いすることができました。和田昌樹さんがやっている横浜ポートサイドステーションのpodcasting番組を聴くまでは、まさかこんな身近におられるとはつゆ知らず、村尾さんの店ファーラウトの近くを通り過ぎたことも幾度か。いやはや、神の目で見たら人生には、歯ぎしりしたくなるようなすれ違いが無数にあるにちがいありません。

trimDSCF5287お会いするなり、私がまだ持っていないJazz詩大全第16巻から19巻までとIrvin Berlinの特集の巻をこの機会に買おうかなと言うと、今手元には19巻しかないのだが…とつぶやいた村尾さんは、いつのまにか誰かに電話で指示をしている。たちまち目的の全巻がテーブルの上にドンと積まれました。
左から和田昌樹さん・村尾陸男さん・またいらないモノを買っちゃった男
2005・12・01 横浜市中区 Copyright 2005 Akira Kamakura

第19巻を開くと1曲目が"An Affair to Remember"だった。この曲は私がJazzに目覚めたばかりのころ、ジェイン・モーガンのピンクの透明素材のLPで聴き染めし懐かしの曲ではありませんか。迷わずその歌詞のページに村尾さんのサインをいただいた。

DSCF5302同じモーガンのLPには"Fascination"つまり「魅惑のワルツ」も入っていたと記憶するのですが、村尾さんの大全19巻にもその解説があります。

それを読んで驚きました。かなり。ギャーッというぐらいかな。なんと、このワルツの作曲者の正体はモーリス・ラヴェルだというのです。表面的にはF.D.Marchettiと書いてあるけど、これはペンネームなんだそうです。この曲を初めて聞いてから約40数年たちますが、村尾さんの本を開くまで全くこの事実を知る機会がありませんでした。

驚いたのにはもう一つ理由がありました。Jazzとラヴェルの因縁をつい先日も感じたばかりだったからです。

最近、まさにはまっているJazzのCDが先日もここに書いた"Pinky Winters"(ピンキー・ウィンターズ)の"Rain Sometimes+1"。この歌手は本当に素晴らしい(もっとありきたりでない言葉で褒めたいのですが、眠い)。そのアルバムの中でも特に気に入っている曲が"The Lamp Is Low"。これがラヴェルの「亡き王女のパヴァーヌ」をアレンジした曲なのです。ひょっとして、原曲よりこっちの方が魅力的かも?と感じているほどだったのです。

短期間に2回もラヴェルを意識させられた。まるで彼のボレロのように繰り返ししつこく私に迫って来たかのようです。この調子だとまだ何かラヴェル+Jazzの知らないエピソードに出会うかも知れません。

ということで、まずはラヴェルの話だけを書き留めておきました。

【追記 05・12・20】ジャズ詩大全17巻 p.57 【研究】クラシックとスタンダード曲 この小論の中に"The Lamp is Low"への言及がありました。いや、村尾さんの掌の大きいこと大きいこと! ついでに驚いたのは、プレスリーの"Can't help falling in love with you"の原曲がアーロン・コープランドの映画音楽"The Heiress"(Paramount '49)だという指摘。私はてっきりイタリアのカンツォーネだと思っていたもので。

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コメント

書くかなあ
書くだろうなあ
書くとしたらどういう風に迫るかなあ……

と期待していました。

12月21日はポートサイド・ステーションの公開録音を村尾さんのお店でやります。また、来てくださいね。

投稿: m_wada | 2005.12.07 21:49

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