« 06・01・22 Petrusより「とうふよう」 | トップページ | 06・01・31 ショスタコーヴィッチ「森の歌」 »

2006.01.30

06・01・30 カリンニコフの交響曲第1番ト短調

今月は幾つか心に残る音楽に出会った。

まず、フェドセーエフ指揮の東京フィルの定期(オペラシティ)で聴いたロシアのカリンニコフ(1866-1901)の交響曲第1番ト短調。初めて聞く名前の作曲家の想像もつかない音楽。

どこか作りがぎこちなくて、もうノッキングを起こして危うくエンストを起こしそうなポンコツエンジンみたいな音楽に洗練は全く感じなかったが、第一楽章と第四楽章で繰り返し奏でられるテーマが妙に耳に残る。今でも演奏会々場で私の耳の中にカリンニコフの羽虫が入り込んだような気がしている。何処か切なさの琴線に触れるところがあるメロディアスなテーマへの執拗なこだわりはシベリウスの2番の第四楽章を思わせる。

プログラムの解説によると、この交響曲は日本ではアマのオーケストラが好んで取り上げる曲だというのには驚いた。私はてっきり初演なの?と思っていたから。これは大勘違い。おまけに「某廉価版レーベルのロングセラー」だという。休憩時間にロビーに出てみると案の定、NAXOSを販売していて価格は何と790円だったのでためらわずに購入。今はiPodに入れている。

いわゆる名曲の名曲たる所以を確認するだけの音楽会に比べると、こういう何が出るかわからない闇鍋みたいな演奏会は嬉しい。何といってもこの音楽を好きと言おうが嫌いと言おうが、聴き手の側にのびのびとした自由度がある。評価の定まらない無名のワインをテイスティングする楽しさに通じるところがある。

果してカリンニコフはまだこれから熟成するだろうか?それともピークを過ぎたか?更なる熟成を期待するにはちょっとバランスが悪いような気がするのだが。

|

« 06・01・22 Petrusより「とうふよう」 | トップページ | 06・01・31 ショスタコーヴィッチ「森の歌」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4033/8426006

この記事へのトラックバック一覧です: 06・01・30 カリンニコフの交響曲第1番ト短調:

« 06・01・22 Petrusより「とうふよう」 | トップページ | 06・01・31 ショスタコーヴィッチ「森の歌」 »