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2006.09.03

06・09・03 Osunaの街・看板・肖像画

セビリアからグラナダへはレンタカーで移動した。M君がドライバー、T君がナビゲータ、私がガイドブック・リサーチ担当。

高速道路の次々と現れる標識で次の出口の地名を知る。Lonely Planetの分厚いスペイン案内書で未知の地名について調べる。索引になければ通過。もしも見るべきものがあれば降りる。計画性のないドライブだが、それこそが旅の楽しみだ。

DSCF7992Osuna(オスナ)はそうして訪ねた街のひとつだった。人口18,000人、海抜330m。16世紀スペインの富豪侯爵だったオスナ家が建てた立派な建築物があると書いてあるが、少ない人口にも興味をそそられた。

街の中心部らしき広場のあたりに駐車して、小ぎれいな白壁の間の石畳の道を、一番高い丘の上の古い教会らしき建物を目指して急な坂を上っていった。

DSCF79958月13日の日曜日の午後4時近く。シエスタの時間なのだろうか、街はひっそりとしていて、人も車も少ない。丘の上から街を見渡すことができたが、そこにはただ風が吹いているだけとしか言いようがない。よくわからないが、オスナ家の栄華は既に過去の歴史でしかないのかと感じた。

ふたたび車でグラナダへと走り出した。人口238,000人の都会に近付くにつれて郊外住宅やオフィスビルやらが目立って来た。と、その時、ビルの屋上の一つの看板が目に入った。"Inmobilia… Osuna"かな?と読み取った。語感で推測すると不動産屋だろう。オスナ家は今も健在らしいと直観した。

その数日後にマドリッドでプラド美術館を訪れた。ピカソ展を興味深く観てから、次のアポまでの残された時間で本当にかけ足だったが、ゴヤやヴェラスケスなども観た。というより絵画の前を通り過ぎた。しかし、ゴヤの一つの作品の前で私は思わず立ち止まった。タイトルに目が惹きつけられた。Osuna家の肖像画と書いてあったのだ。

スペイン史や西洋美術の教養が無いものだから、オスナの街、オスナ不動産の看板、そしてゴヤの絵に出会うという、筋書きの無いささやかなドラマを楽しむことができたのだった。

知らないって素晴らしい。

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