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2006.09.05

06・09・05 アルハンブラ宮殿遠景

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アルバイシンの丘から南方向にアルハンブラ宮殿を眺望した立体写真。8月13日、日曜日の夕方?19時30分頃でこの明るさ。

夕方パラドールにチェックインして、あたふたと準備をし、ジェットコースターのような巡回バス#32に乗ってアルバイシンの広場に登って見たのがこの遠景だった。あの宮殿の中に何が待っているのか知りもしないし、深く考えもせずに、カメラを構えただけだ。

とはいえ旅行の計画を練るにあたって流石にアルハンブラ宮殿の写真を事前に見ないで済ますことはあり得ない。例えば、新潮社から出ている「新アルハンブラ物語」は見ていた。だから私とて何も知らないでこの風景を眺めたわけではないのだが、やはり何もわかっていなかったことを、翌日、宮殿の中に入って思い知らされることになる。

実際のアルハンブラ宮殿を見て来て、改めて「新アルハンブラ物語」の写真はなかなかよく撮れていると思う。実体験を反芻するのに威力を発揮したことは間違いない。しかし、現実の体験を省略できるほどの生々しいインパクトはない。

何が言いたいのかというと、映像ではちっとも伝わらないことがあるということだ。仮に動画だとしても大差はないに違いない。立体写真でも…どうかな?

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2006.09.03

06・09・03 Osunaの街・看板・肖像画

セビリアからグラナダへはレンタカーで移動した。M君がドライバー、T君がナビゲータ、私がガイドブック・リサーチ担当。

高速道路の次々と現れる標識で次の出口の地名を知る。Lonely Planetの分厚いスペイン案内書で未知の地名について調べる。索引になければ通過。もしも見るべきものがあれば降りる。計画性のないドライブだが、それこそが旅の楽しみだ。

DSCF7992Osuna(オスナ)はそうして訪ねた街のひとつだった。人口18,000人、海抜330m。16世紀スペインの富豪侯爵だったオスナ家が建てた立派な建築物があると書いてあるが、少ない人口にも興味をそそられた。

街の中心部らしき広場のあたりに駐車して、小ぎれいな白壁の間の石畳の道を、一番高い丘の上の古い教会らしき建物を目指して急な坂を上っていった。

DSCF79958月13日の日曜日の午後4時近く。シエスタの時間なのだろうか、街はひっそりとしていて、人も車も少ない。丘の上から街を見渡すことができたが、そこにはただ風が吹いているだけとしか言いようがない。よくわからないが、オスナ家の栄華は既に過去の歴史でしかないのかと感じた。

ふたたび車でグラナダへと走り出した。人口238,000人の都会に近付くにつれて郊外住宅やオフィスビルやらが目立って来た。と、その時、ビルの屋上の一つの看板が目に入った。"Inmobilia… Osuna"かな?と読み取った。語感で推測すると不動産屋だろう。オスナ家は今も健在らしいと直観した。

その数日後にマドリッドでプラド美術館を訪れた。ピカソ展を興味深く観てから、次のアポまでの残された時間で本当にかけ足だったが、ゴヤやヴェラスケスなども観た。というより絵画の前を通り過ぎた。しかし、ゴヤの一つの作品の前で私は思わず立ち止まった。タイトルに目が惹きつけられた。Osuna家の肖像画と書いてあったのだ。

スペイン史や西洋美術の教養が無いものだから、オスナの街、オスナ不動産の看板、そしてゴヤの絵に出会うという、筋書きの無いささやかなドラマを楽しむことができたのだった。

知らないって素晴らしい。

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2006.09.01

06・09・01 Pedro Ximenez(ペドロ・ヒメス)の甘いシェリー(dulce)

DSCF8662スペイン旅行最後の夜はマドリッドのアンダルシア料理専門店La Giralda Ⅳに行った。ひとしきり食べて飲んで、最後に何かスペシャルなお酒はないの?と尋ねた。

DSCF8656出て来たグラスから濃厚な液体を口に含んだ途端、アッ、この乾燥プルーンと黒砂糖の味わいはなんとかヒメネスだよね?とウェイターに言うと、シー(発音はthでyesの意味)、Pedro Ximenezだという。そうそう、ペドロ・ヒメネスだ。

DSCF8661今回の旅行に向けて目黒のスペイン料理屋で準備の打ち合わせを何回か行った。その時、こんなシェリーもありますよと角刈りの店主に振る舞われたのがペドロ・ヒメネスで、その味わいと名前が記憶に残っていたのだった。要するに作り方はレチオートで、味わいとしてはポートワインにやや通じるところがある。

ラ・ヒラルダのウェイターの話では「マドリッドだとEl Cortes Inglesで17ユーロぐらい」とのことだったが、結局、マドリッド空港で見つけて約23ユーロで買うことができた。

ただ飲むだけでも十分に楽しめるデザートワインだけど、バニラアイスにかけるとか、あるいは、九段の「さくらさくら」の逸品わらび餅にもよく合うに違いない。きな粉にPedro Ximenez、そのうち試してみたいものだ。

今回の旅、あまりワインは追求できなかった。何しろ夜は9時近くまで明るさが残る夏のスペイン。連日観光と移動の時間は明るさに騙されて知らず知らずのうちに12時間近くにもなる。その後の夜9時を過ぎてからの夕食はゆったりとワインを味わうよりは、どうしてもまずビール!となる。

一つだけ記憶に残ったのがアンダルシアの(安い)白ワイン。微妙な苦みが残っているのが一つの個性かなと思った。きっと葡萄の粒が軸に着いたままの状態で果汁を絞っているのではないだろうかと、アルハンブラ宮殿のパラドールのテラスレストランから夜のヘネラリーフェの遠景を望みつつ勝手に憶測して味わっていた。

どうもアンダルシアの強烈な陽射しと高温の中では、シリアスなワインよりは、サングリアあたりが合っているのだ。

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