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2006.12.11

06・12・10 Pinky WintersのMy Melancholy Baby

Pinky Wintersのライブの歌を聴くことができた。CDで知った彼女のイメージは裏切られることがなかった。

DSCF9544この人の歌はとても自然だ。大袈裟な表現がない。余計な力みとか熱唱がない。ボサノバのような脱力系に近いものがある。だけど投げやりではない。当然テンポがルバートするにはするのだけど、不思議なことに印象としてはキッチリ端正なのだ。なのに、しっとりとした味わいがあり心にしみ入って来る。

出色はMy Melanchloy Babyだ。CDでは"Rain Sometimes"というアルバムに収録されている。この日も予め出してあった私のリクエストで歌ってもらった。

この歌は題名のとおりメランコリーになっている愛しい人を抱き寄せて、どうした元気だせよ、私が何か気に障ることを言ったかい?といった恋人同士の会話という設定になっている。もっともメランコリーな相手は黙ったままだが。

ところが、これをピンキーがバラード風に歌うと、聴き手の心の中の元気な自分がメランコリーな自分を励ます内面の対話に聞こえるのである。彼女の歌声にモノローグの趣が強く感じられるからだろうと思う。

だからなのか、"Every cloud must have a silver lining"という部分を聴くとまさに雲の輪郭を明るく縁取る光が目に浮かび、雲の背後に希望という太陽が輝いている様子がとてもリアルに伝わって来る。Matt Dennisの歌だと全くこの印象がない。

村尾陸男さんのジャズ詩大全14での解説から想像するに、バディ・リッチ、ディーン・マーティン、ペリー・コモあたりは似たような歌い方をしているのかも知れないが聞いたことがない。今のところ私にはこの曲は彼女の歌でしか考えられない。

DSCF958112月9日土曜の午後、冷たい雨に煙る天王洲アイルのヨットクラブで開かれたとあるパーティで70代後半だとも聞く彼女のスムースな歌声に聞き入ったのだった。

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