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2008.08.03

08・08・03 赤塚不二夫、逝く

DSCF8650一昨年の夏、スペインのプラド美術館でピカソ展を観た。その時、ひときわ感銘を受けたのが、ピカソがキュービズムに入って行く頃に自らの方法論の可能性を吟味していたと思われる数々の模写だった。同じ美術館に展示されている名画をキュービズムで捕捉する作業だ。中でもベラスケスの可愛らしいマリガリータ王女の「模写」が印象的だった。元の絵はこんな感じだが、この絵そのものだったかはわからない。

ピカソの手にかかると、模写といいながら、これが赤塚不二夫になっちゃうのだ!とその時感じた。あいにく模写のイメージデータはちょっとGoogle検索した限りでは見つからない。が、とにかく最も近いのは「漫画」なのだ。

漫画として私たちが知っている絵の技法は、対象を大胆に省略することを強いるから、どうしても描き手が対象をどう捉えたのか、という結果が露骨に表れる。これは批評そのものである。

ピカソの模写には、対象を分析して評価し、批評的に、そして立体的に、再構築するという方法論があるように感じられる。

赤塚の描くキャラクターも人間批評になっている。鋭くも愛情に満ちた人間観察から生まれる批評である。キュービズムも自在に取り入れていた。

私は赤塚以外の漫画家にはあまり興味を持つことができなかったが、批評としての漫画(というより人物の絵そのもの)という基準で見ると、その理由がわかる気がするのだ。

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