2009.08.16

09・08・16 看板をくわえるトウカエデ

DSCF5195あざみ野で見つけた街路樹のトウカエデは看板をくわえていた。フェンスや手すりが幹にめり込んでいるのならよく見掛けるが、こういうのは初めて見た。

おそらく、はじめは生ゴミ収集場所の目印としての看板をトウカエデの幹に釘か何かで止めたのだろうか。街路樹として植えられた当時は支柱もあったはずだ。看板の上の縁をくわえ込んでいるように見える瘤はその名残かも知れないな。それから何年経ったか知らないが、今では幹から黒い手が伸びて看板がずり落ちないように押さえているかのようだ。自然と文明とのせめぎ合いの最前線がここにある、とも見える。DSCF5196

あざみ野名所の一つにノミネートしたいところだが、生ゴミ云々の看板がいただけない。街路樹は横浜市の資産であり、そこに横浜市の業務連絡の看板を持たせて何かいけませんか?と言われれば文句はないのだが。

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09・08・16 久しぶりのアケビ結実

隣の家の玄関わきのアケビに実がついているのは数週間前から気付いていた。アケビは自家受粉しないので我が家のアケビがお役にたったのかも知れないなと見ていた。ウチのアケビだって4月には有り余るほどの花をつけていたのだから。

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見た目には無数のたわわな実りを期待させるのだが、アケビの花は99パーセント実にならない徒花である。新製品開発の成功率より低い。もしやアケビちゃんも、毎年わかりきった同じような実を付けるルーチンに飽きて、あえて毎年微妙に違う新しいタイプの実を成らせようと余計な工夫をしているのではないか?職人になりきれないアケビなのだ。ムベとアケビは何かと比較されるが、ムベはまるで職人のように確実に実をつける。その確度はアケビの何十倍もあるように感じる。

隣に実が付くなら花粉のブツブツ交換(ツブツブ交換か?)でウチのにも実が付いてもおかしくない、という期待があった。ただ我が家のアケビはヘクソカヅラとレンギョウとジャノメエリカに絡まれて(どっちが?)小さな青い実がついても見つけにくい。面倒なので、秋になって薄紫の大きな実に突然気付くのも悪くないだろうと考えて、あまり探さなかった。

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そして先日、ガレージでクルマを降りると頭のすぐ上にまだ小ぶりの実が静かに垂れ下がっていたのだった。いやあ、お久しぶり。庭のボケに絡んでいる株には以前大きな実がついたが、玄関側の株に実がついたのはこれが初めてだ。

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2008.11.16

08・11・16 サザンカは紅葉するか?

DSCF3578上総一の宮のゴルフ場でサザンカ(それともツバキ?)の一部が紅葉しているように見えた。そんな馬鹿な!プレー中だったので、まさに取り急ぎ写真に収めて、あとでジックリ点検しようと思った。

改めて写真を観察すると、右半分は葉の縁が鋸の歯のようになっているのでサザンカ(ということにしておく)に違いない。おまけに下の方の一枚の葉は先端が二つに裂けて金魚葉になっている。これはちょっと珍しいかも知れない。

左半分に写っている葉には鋸歯がない。葉の反り方もサザンカが表側が凸面になるのに対して、こちらは表側が凹面になっいる。明らかに別種だ。たぶんサンゴジュだろうと推定。調べてみるとサンゴジュは一部の枝だけが紅葉することがあるようだ。

サザンカとサンゴジュが互いに絡み合って、遠目にはまるで一つの木のように育ってしまったのだろうか。人騒がせな木たちであった。

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2008.09.18

08・09・18 マムシグサのまだ青い実

この写真は9月6日に十里木カントリークラブで撮ったもの。次のホールのティーショットを待つ時間があったので、ティーグラウンド周辺を探索したところ、思いがけずも見つかったのがこのマムシグサのまだ青い実である。未熟な実は初めて目にした。実際、草むらを遠くからぼんやり見ていたのではまず見つからなかったはずだ。DSCF3221

熟すとけばけばしいほどに真っ赤な実が遠目にも目立つのだが、その前は、ひっそりとあたりの色に紛れて目立たないようにしているとは、当たり前なのかも知れないが、驚かされた。ここにこの植物のサバイバル戦略があるのではないかと考えさせられる。

マムシグサは、私の直感的な観察によると、ひとつの場所に群生している印象がある。すなわち根茎を蔓延らせて増えることを主たる戦略とする植物ではないかなと感じる。やがて赤くなる実を鳥類に散布してもらった結果だとしたら?それはこの実に猛毒があって?鳥がこの植物の根元に倒れて死骸となり養分を供給するからだろうか。万にひとつでもそういう収穫があれば、根茎ファミリーにとって大きなメリットがあるに違いない。ダメモトの赤い実なのか?

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2008.02.09

08・02・09 あざみ野名物ウンナンオウバイとタイワンギリ

DSCF1456あざみ野駅近くのウンナンオウバイをチェックした。まだ花はチラホラどまり。今年は寒さで遅いだろうと予想していたが、以前も同じような状況だったことを思い出した。

株全体は2年前に比べると道路側に大きく広がったように見える。ひとつひとつの枝が少しずつ太さを増して、そのぶん、知らず知らずのうちにしなやかさを失っているのだろう。のさばる、幅をきかす、という言葉が浮かんでくる。

DSCF1457ついでに例のブレークスルーのタイワンギリ?(いまだに確証は無い)のところにも立ち寄った。なんと枝も幹も切り払われて切り株になっていた。壁面にあるので一見切り株には見えないけど、理論的にはそういうことだ。

これだけの生命力がある木だ。また枝を存分に伸ばすにちがいない。今後のタイワンギリ君のベンチャー精神の発露に期待したい。

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2007.08.21

07・08・21 やっぱりヒマだった

渋谷方面行きの田園都市線は梶が谷駅の前で短いトンネルを二つくぐる。

ある朝、窓の外の流れる風景をぼんやりと眺めていた。ほとんどが住宅であるが、その短い切れ目に一瞬パッと赤い畑が見えた。けばけばしい赤い茎と破れ傘のような葉の植物が畑一面を覆いつくしている、と思った。直後に電車はトンネルに入った。

あれはヒマかな?とまず思った。以前、近所の空き地で高さ20cmにも満たない小さいヒマを見たことがあり、あれが大きくなるとあんな具合になるのではないか?と想像したのだ。

商業的な栽培にしては中途半端な面積だ。それにヒマである。昔からヒマな人は油を売ることになっているとはいえ、そもそも今日、ひまし油を採る植物に商品性があるのだろうか?

そんなギモンを抱えたまま2ヶ月近い時間がたった。

話は変わって、昨日、友人が手伝っている緑の風という知的障害者就労支援事業所を見学させていただいた。そこで赤いオクラを初めて見た。実の色と大きさに驚かされたが、その実を付けた植物を見た瞬間に、これがアレだと直感した。赤オクラならちょっと珍しい商業作物として高く売れるに違いない。(ここでは緑のオクラも大型だった。)

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今日は私の夏休み最終日。この宿題を片づけてしまうことにした。梶が谷の現地調査である。

DSCF2328ヒマだった。意外にも私の第一印象の方が的中していたのだった。

まことにヒマな話しだ。

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2007.04.15

07・04・15 モッコウバラ早くも開花

モッコウバラが開花してしまった。例年より少なくとも一週間は早いと思う。蕾も多いが、この分だとゴールデンウィークにはピークが過ぎているだろう。アケビは沢山花をつけているが、果たしてうまく受粉するかどうか。

モッコウバラDSCF1564アケビDSCF1571

DSCF1546今日は肉離れのリハビリ・ウォーキングのつもりで久しぶりに4-5km歩いてみた。街の植物の風景を見ていると、今年はなんだか雰囲気がヘンで気持ちが落ち着かない。第一楽章の出だしの失敗をいつまでも引きずって、楽想がバラバラでまとまらないまま演奏を続けているオーケストラを聞いているような気がする。

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2007.01.03

07・01・03 ロウバイ異変?

検索してみると既に多くの方がおかしいぞと指摘している。この冬は葉が枯れ残ったままの枝にロウバイの花がついているのだ。横浜市都筑区でもこうなっている。ついでにこのロウバイの花は個体によっては黒い筋が入っているが、どういうことだろう。

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2006.12.16

06・12・16 イイギリ異変?

DSCF9585今年、イイギリの赤い実が早くも鳥たちに食い尽くされている。例年だと2月頃まで残るものが、もう消えているとはどういうことだろう。

これは用賀のイイギリ。場所はここ。まだ落葉する前の11月には緑の葉の間から真っ赤な実が垣間見えていたことをハッキリと記憶している。だから葉が落ちるのを楽しみにしていたのだが、12月11日に撮影したこの写真では葉が残っていながら実が見えない。

ちなみに昨年の姿はこれ。12月15日だったから時期的にも比較が成立する。

DSCF9646これは横浜市都筑区のイイギリで場所はここ。この並びの数本のイイギリは、去年、枝がずいぶん刈り込まれていたと記憶しているので、そもそも今年ちゃんと結実していたかどうか確かではない。

世田谷の数本の木とうちの近所の数本の観察だけで異変というのは軽率かもしれないから、できれば目黒の雅叙園のイイギリがどうなっているか見に行きたいところだ。今年の2月の雅叙園のイイギリはこんなだった。

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2006.08.29

06・08・29 チェリモイヤ?いや、マグノリア?

セヴィージャと気取らずに素直にセビリアと書くが、そこのアルカサルの中に入った途端にチェリモイヤ、または、カスタード・アップルの濃厚な南国果実の香りが襲って来た。いや、確かにここは南国だ。直射日光は殺人的に強いし気温も高い。

DSCF7972昔、オーストラリアの海辺の町、マンリーだったかの果物屋で熟しきったカスタード・アップルを一つ買って、蜜のような果汁で手をベトベトにしながら食べた記憶がある。瞬時にその匂いと名前がよみがえったのだった。

あの時、果実は見たが、どんな木に成るものなのかは知らないままだ。

匂いに集中しつつあたりをキョロキョロすると、どうもこの写真の木があやしい。

DSCF7987しかしこの実は似ていると言えば似ているが、ちょっと違う。これは泰山木じゃないか?とも思う。同じ庭には巨木もあり、ますます泰山木くさい。でも、匂いはこの木のあたりに濃く漂っている気がする。

首を傾げたままグラナダへと移動した。

DSCF8056アルハンブラ宮殿の敷地内にあるパラドールの塀の中に一歩足を踏み入れた瞬間、ここにも濃厚な匂いが漂っていた。庭の中を動き回って芳香の来る方向を探った。やはりそこには同じ木があった。手の届く高さの実を引き寄せて鼻を近づけたが、なぜかあまり強くは匂わない。しかも実は意外に硬くて、これが崩れそうに柔らかいチェリモイヤになるだろうか?と疑問に思わざるをえなかった。

結局、全てが判然としないまま帰国した。

調べると、アンダルシアにチェリモイヤがあることは確からしい。だが樹木は最高でも8m程度にしかならないらしい。だとするとあの巨木は当てはまらない。

アンチョビの小骨が喉に引っ掛かったままというか、アルハンブラ宮殿からの出口を見失った謎が堂々巡りしているというか、この部分に限りスペイン・ツアーはまだ終わっていないのだった。

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