2006.07.19

06・07・16 キツネが出没するゴルフ場

DSCF7739札幌校外のゴルフ場に行った。ロッカールームの出口にこんな注意書きがあるのが目に止まった。

「コース内にキツネが出没してカートに入り込み食べ物・ポーチ等をくわえて持ち去る被害が出ております。」

東京から来た観光気分の訪問者としてはむしろキツネに出会いたいものだと思った。

スタートして2ホール目か3ホール目だった。次のティーグラウンドに行く途中の大木の根元に本当にいたのである。
DSCF7746しばらく見ていたが置物のようにジッとして動かない。同伴者が近寄るそぶりをしたが、どうやら人を恐れている気配がない。

それを幸いと、デジカメを持って4~5メートルにまで近付いた。キツネながら表情にあどけなさが感じられる。子ギツネに違いない。

1ラウンド回って結局見たキツネはこの一匹だけだった。いや、三日連続で札幌周辺のゴルフ場を三ヶ所訪れたが、他でキツネを見ることはなかった。

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2006.04.05

06・04・05 「猫に九生あり」="A cat has nine lives."

そもそもは猫を高いところからほっぽり投げて、これじゃもう助からないだろうと思っていると、どっこい「ニャオ」と何事もなかったかのごとく戻って来るしぶとさを言っているらしい。

もちろん我が家の猫をそんな恐ろしい目にあわせたりはしないが、最近、この諺を実感させられている。まだ事態は進行形なのだが。

うちの雌猫は約18歳である。その割りにはいつまでも元気だと思っていたが、数ヶ月前のこと、急に後ろ足の運びがぎこちなくなった。足を引きずるようにしている。はてさて、いよいよ脳梗塞でも発症したのかと注意していると、それからほどなくして急に元気が萎えて、とうとう部屋の隅に力なく横たわるようになった。

DSCF6208もう疲れ果てたという様子で横になり、腹がふくらんだりへこんだりすることだけが、かろうじてまだ息をしている証拠という感じだった。それもしばらくジッと凝視しないと呼吸が確認できないほどにまでなった。

それまでになると水も飲まないしエサも食べないから、病気はともかく、絶食が原因で本当にくたばってしまうだろう。助かるものも助からなくなる。

そこで、せめて水を飲ませてみるかと思い、スプーンの水をぐったり寝ている猫の口元に近づけて見た。何度かやるうちに舌がペロペロと動きだして水を啜るようにはなった。しかし、あまり長くは続かない。

やはり駄目か。きっと脳のあちこちに脳梗塞が起きて、基本的な反射機構が壊れ始めているのだろう。

考えてみる、カリカリと乾いた味気ない猫エサばかりしかやらなかった。このまま旅立たせるのは気の毒だ。最後ぐらいウマイものを食べさせてやりたいと思った。

台所を漁ると、人間様用のシーチキンの缶詰があった。そう、猫が元気だったころは、この臭いを嗅ぎつけると食卓に飛び乗って来たものだった。これを最後の晩餐にしてやるかと、白っぽいかけらを小皿に取り分けて、猫の臨終の枕元に駆けつけた。それが正直な気持ちだった。

シーチキンのかけらを口元に近づけると猫はピクリと反応した。舌がペロペロと舐める動きをして私の掌から少し食べた。だんだん食欲が戻って来ている。そこで小皿にまとまった量をのせると、これも食べた。

その翌日だったか翌々日だったか、二階の部屋で猫はヨロヨロと立ち上がった。やがて、階段を何かがドタドタと転げ落ちる音がした。猫は一階の廊下をフラフラと歩いていた。

さらに数日後、猫は、足どりこそぎこちなく頼りなくなったものの、一階と二階を階段で行き来し、夜はベッドに飛び乗って来るまでになった。で、飼い主は猫に頬ずりをして健康の回復を喜んだ。

と、ここまでが猫の九生分の二生である。

その後、猫のエサはカリカリに戻った。が、何週間かたってまた寝込んだ。主はまたシーチキンを食わせた。猫はまた蘇えった。

これで九生分の三生。

DSCF6205やがてまた寝込んだ。今度はちょっと様子が違って口に水を近づけても反応がない。これは駄目だ、いよいよだと思った。

これだけ弱っていると最後の晩餐はシーチキンというわけにも行かない。で、ふと、牛乳を飲ませることを思いついた。やってみるとこれは飲んだ。

そして猫は蘇えり九生分の四生に入った。

今のところ、足腰がふらついてはいるものの、すっかり元気である。階段も自力で昇り降りする。ただ、風貌が老猫風に変化してきたことは否めない。
【追記】

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2005.11.09

05・11・08 じゃれないネコ

テレビのニュースを観ながら今世界のワイン市場で急成長中の"Yellow Tail"の飲みやす〜いワインを飲んでいたら、雌ネコのメロディーが足元をウロウロして身体をすり寄せてきます。
DSCF4317ふと昔のことを思い出して、ベルトをズボンから外してネコの目の前でヘビのようにクネクネさせたりブラブラさせたり、彼女を刺激してみました。ネコは長いヒモ状のモノには敏感に反応するもので、昔だったら、ただのベルトを生きたヘビとでも思うのか、ツメを立てた前足で激しく闘いを挑んだものでした。

ところがどうでしょう。今夜のメロディーと来たら全く興奮もせず、爪も立てず、冷静にベルトを無視して、ユックリと立ち去って行くではありませんか。あー…このネコも18歳の大年増。もはやベルトがベルトにしか見えないのか、枯尾花が枯尾花にしか見えなくなってしまったのか。ネコの精神の何かがすり減っているにちがいない。

ズボンのベルトを外したまま、何だか寂しく感じた秋の晩でした。そこで一句。

ある猫のじゃれもせずに去りにけり

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2004.09.05

04・09・05 デイジーの想い出

とうとう13歳の雄犬、マルチーズのデイジーが息をひきとった。9月2日の夜のことだった。ここ数年は心臓病から来ていると聞く咳のようなシャックリのような発作が頻発し、そのたびに小さな身体の全身を震わせて痛ましかった。このところ数日は発作自体も弱々しくなっていた。背中をさすってやると曲がった背骨のトゲがはっきりと感じられるほど老体は痩せていた。

Daisy040719.JPGDaisy040102.jpg

デイジー
(左)2004・07・19
(右)2004・01・02
横浜市都筑区
Copycenter 2004 Akira Kamakura

元気なころは真っ黒な大きな瞳で飼い主を見つめたものだった。足を小さくバタバタさせ尻尾を振りながら、こっちの気持ちを必死になって読み取ろうとしている。私の人生が楽しくなるのも憂鬱になるのもすべてご主人様しだいなのですよ!という叫び声が聞こえそうだった。

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2004.08.08

04・08・08 猫の爪とぎの正体

猫を飼うようになって17年、今日の今日まで、あの爪とぎでこんなことが起きていたことに気づきませんでした。

そもそも猫の爪とぎのしぐさを見ていると、単に引っ掻いているようにしか見えず、とてもなまった爪の先端を研いで尖らしている感じではない。しかも発作的にかなりむきになって、爪をシッカリと相手に引っかけてからグイッと引っ張っています。

Catnails50DSCF1371.JPG猫の爪の殻
2004・08・07 横浜市都筑区
Copycenter 2004 Akira Kamakura


うちの猫たちがいつもガリガリと爪とぎをするプラスティックの箱の下に、写真のような爪の殻が落ちているのを見つけました。な〜るほど!古くなった爪を剥がしていたんですね。そういう時期が来るときっと痒くなるのでしょう。で、もうタマラン!という感じで爪とぎ発作が起きる、と考えるととても納得がゆきます。

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