2010.01.01

10・01・01 旧年の問題を解決して新年おめでとう

昨年と同じくblog書き初めはゴルフ。

この一年間、春先の絶不調が切っ掛けでベン・ホーガンを真面目に読んだ。その効果は驚異的で、初夏には一気に絶好調へと駆け上がる。80台前半がホイホイと出た。技術的な裏付けがあったので、急に落ちるはずはないと思っていたが、一方では世の常として、好調がいつまでも続くはずはないとも思っていた。秋になると調子がズンズンと釣瓶落としとなり、102だ104だとなった。

このジェットコースター的スコアの変化を振り返ると、その原因はどうやらベン・ホーガン流をやり過ぎたことにあるようだ。

最近のスコアを乱す最大の要素はバンカーショットのトップやザックリだった。なぜかと考えた末の推論としては、左グリップが緩すぎるのではないか、ということだった。バウンス角のついたウェッジで打つと、ヘッドが砂に潜らずにむしろ跳ね返って来る。その時に左グリップが緩んでいると跳ね返りを押さえることができず、ヘッドは勝手に砂の表面を滑ってリーディング・エッジがボールを直撃するのだろう。これがトップだ。

この仮説を胸に、昨日と一昨日は、バンカーでは左グリップをしっかり握ってみた。結果は極めて良好。熱海ゴルフクラブでは高さ2m以上もあるアリソンバンカーから一発で脱出。かなりバウンス角のついた64度のロブウェッジである。

12月30日のラウンドではティーショットでドライバーがややダフり気味に入るミスが多く出た。これも最近多い現象だが、夜、一人で反省して、原因はバンカーショットと同じではないかと考えた。

で、31日の熱海で、ドライバーショットでも左グリップをシッカリ握ることを心掛けた結果、問題は解消したのだった。

なぜこんなことになったのか?

この約半年間、インパクトで右手が悪さをしないように右手は極力フィンガーで握ることを心掛けて来た。こうするとヘッドの走りがスムースになるのだが、どうやらこれに味をしめて、無意識のうちに左グリップまで緩くなっていたに違いない。それがバンカーショットの不調、さらにはドライバーでのダフりへとエスカレートして来たのだ。

2009年の締めくくりのラウンドで、問題の原因が究明できて、解決策の有効性も確認できた。ギリギリのところで自信をもって新年を迎えることができた、というわけである。

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2009.09.23

09・09・23 御殿場でゴルフの新境地に踏み込む

DSCF6192太平洋クラブ御殿場コースの18番ホール。約480ヤードと比較的短いパー5だが、グリーン手前を大きな池がガードしている。池の左側に十分な幅のフェアウェイがあることはあるのだが、全面的に右に傾斜しており、転がって来た球を池へ池へと導く仕掛けになっている。従って多くの場合セカンドで池の手前の広々としたフェアウェイに刻み、サードで池越えの100ヤード前後を打つ攻略パターンが推奨されるわけだ。

それでよいのなら何もティーショットでドライバーを振り回す必然性はないのだが、いつも頑張って飛ばしに行くのは、ひょっとしたらセカンドで冒険をするチャンスに恵まれるかも知れないという期待があるからだろう。

090921御殿場#18先日がちょうどそういう日だった。ティーショットがまずまずで約230ヤード飛んだ。しかも、あのコースの左半分を無効にしている巨大なお魚バンカーの右側のフェアウェイ中央に運ぶことができた。この位置からだと、2オンは私の飛距離では無理だが、池の左の花道は攻めやすい角度になる。

バフィーで打った球は狙い通りグリーン左手前のバンカー方向に低くまっすぐ飛んで行った。200ヤードは行ったと思う。

行ってみると球はフェアウェイだ。爪先下がりのライではあるが、二段グリーンの下の段に切られたカップに向かって、池はもはや視界になく、やや下りの花道が続いていた。距離を歩測すると40ヤード。こんなに易しいルートが隠されていたのかと思った。馴染みの店で今まで知らなかった特別席に通されたような気分だった。

アプローチはピッチショットではなく8番アイアンでのランニングを選択した。これがピン左奥2メートルに着いた。ワン・パットで決めればバーディという微かな下りのストレート・ラインが残った。結果はわずかに外れてタップ・インのパーではあったが、このホールを初めて完璧に攻めることができたという満足感を味わっていた。

そして御殿場コースでの私の自己ベストを3打更新する81のラウンドが完成したのだった。

改めてスコアの中身を分析してみると、パーが10個、ボギーが7個、一つだけダブルボギーであり、非常に安定していたと言える。ダボが一つだけというラウンドは私にとっては稀である。

パット数32は上出来の方だが、言うまでもなく一般的には決して少ないとは言えない。良かったのはショットだ。

49打というショット数はこのコースでの私の最少記録タイで、これが記録の土台を固めたのだと思う。パーオンは7回でフツーだが、グリーンを外したあとの30ヤード以内からの処理に無駄がなかった。バンカーに5回もつかまるという、本来ならスコア的には苦戦を強いられる状況だったのだが、凌ぐことができた。

意識して8番アイアンの転がしを多用したアプローチはほとんどがワン・パット圏内に寄った。だが、パーセーブできたのは11回中4回だけだから、やはりパットはいまいちだったことになる。スティンプ・メーター9.5フィート以上と思われる高速グリーンをよく把握してはいたが、微妙に外した悔しいパットが多かった。

ベン・ホーガンの言うfundamentalsを守ってスウィングするようになってから目に見えてショットが安定して来た。グリーンを外したとしてもピンから半径30ヤード以内に収まる確率が高くなった。従ってあとは30ヤードから2打でまとめる「技術」を固めることができれば79打以下で回ることも現実的になってくる。仮に18ホールの全てでグリーンを外しても、11ホールでパーセーブできれば79だ。つまり30ヤードから約6割の確率でパーを拾う「技術」があればよいのだ。

じつはこの日は、スタート前からこの確率を考えていた。アプローチの練習場でピッチングと8番とを比較してみたところ、今の私の技術では8番の方が圧倒的に寄ることが判ったのだった。結果的に成功率は11分の4で36%だったが、この技を磨こうという明確な目標意識が芽生えた、私にとっては画期的なラウンドだったのだった。

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2009.08.15

09・08・15 アマは考えがアマ~い

太平洋クラブ御殿場コースの16番ホールは401ヤードのパー4。

「ドッグレッグの角にある高い木が250ヤードです」とキャディが言う。

そんなにあるか?と一瞬思ったが、いつもと違ってバック・ティーからやっているので、そうかも知れない。確かに、急いで考えてみても、曲がり角のところにグリーンまで150ヤードの標識があることは何度もプレーしているのでわかっている。401ヤードから150ヤードを引けば残りは251ヤードだ。なるほど。

例によってベン・ホーガンの教えに忠実に右手フィンガー・グリップを確認し、ワッグルを2-3回やってヘッドの軌道を確認し、スウィングした。

ドライバーは、めずらしくダフリもせずトップもせず、ほぼ芯に当たった。球は軽いドローの軌道を描いてフェアウェイ中央に飛んで行った。あとちょっとで奥のバンカーに突っ込みそうに見えた。

余りにもいい感じだったので、飛距離を歩測してみると、木から28ヤードあった。ということは250+28で278ヤード?!。このホールは二打地点まではフェアウェイがほぼ平坦なので、飛距離の実力を知るのに適している。そうか、ベン・ホーガン師匠の教えを守ると、ふだんは230ヤードぐらいしか飛ばない私でもこんなに飛ぶのかと喜んだ。とりあえずはね。

しかし、帰宅してよくよく考えるうちに、だんだんとそんなに飛ぶわけないぞ、という気がしてきた。プレー前の約4週間は全くラウンドをせず、歩く機会も少なかったから下半身はむしろ弱っていたはずだ。

そこで、当日のGPSロガーのデータを詳細に点検してみた。ログは5秒間に1回ずつ記録されている。

Gotemba#16

ショットをするために立ち止まった地点は、少なくとも数個のデータが近くに重なっているので、プレーの記憶とも照合することで、だいたい特定することができる。これで1打地点と2打地点がわかる。

その2地点の距離をGoogle Earthの定規機能で測定した。すると、あのナイス・ショットの飛距離はせいぜい240ヤードだという結論になった。どう頑張っても278にはならない。

この数値にはとてもリアリティがある。実測という説得力がある。でも、ちょっとばかりの悲哀感もある。やっぱりダメなのね。自分の能力の真実を知らないのがアマのアマたる所以である。

ところで、全米プロ選手権に出場した17歳の高校生プロ石川遼くんはギリギリではあるが予選通過をはたした。40歳の藤田選手はもっと上位で通過したが、片山選手や今田選手でさえ落ちたのだから、堂々たる快挙である。USPGAのサイトによると、4大メジャー予選通過の最年少記録は1952年のマスターズでのトミー・ジェイコブズの17歳1ヶ月だったので、遼くんの17歳10ヶ月は及ばない。しかし、このPGAツアー選手権に限れば彼が史上最年少だと特筆している。米国基準でみても快挙なのだ。

ゴルフをするオジサンたちはミネソタ州からの深夜の生中継を観るものだから、ゴルフ場でも朝の挨拶はみんな「いやー寝不足でして」。でもオジサンたちはみんな彼の活躍に目を細めている。よく「彗星のように」現れたというが、この彗星はどんどん地球に接近しますます大きく輝き出しており、ひょっとして今世紀最大の彗星になるのかも知れない。

仮に楽に300ヤードを飛ばす遼くんが御殿場の16番を攻めるとどうなるのだろうね。定規でその球筋を描いてみた。ティー・ショットの方向がまるで違う。しかも、曲がり角の高い木の右側を林越えで行くのでひときわ高い軌道が求められる。ただし、実際のトーナメントでは使うティーがもっと奥になるので、こういうルートで打つことはないだろうが。

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2009.05.31

09・05・31 或る日突然ベン・ホーガン

ゴルフとは極めてメンタルなゲームである。私はゴルフ歴38年である。別に今初めて気がついたわけではない。そんな話は何度も聞いた。しかし、何度も聞き流して忘れた。

ゴルフとは、大多数のアマチュアにとっては、週末の時間をやりすごす遊びのひとつにすぎない。しかし、プロは生活も名誉もそれが全てだ。

今日も大洗ゴルフクラブで行われた試合で、プロ17年目にして初優勝を遂げたプロが涙を流す映像があった。偶然の勝利だったら泣く理由がない。泣いたということは、その背景に長年の精神的・肉体的苦闘の日々があり、宿願成就の瞬間だったからだろう。

アマが仲間のコンペで優勝して泣くことはないだろう。アマはゴルフという行為をそこまで深く重く受けとめない。それがアマということでもある。

だから、なのだろうが、アマは、ゴルフについてプロが語る言葉をしっかりと受けとめていないような気がする。

今年は絶不調が続いていた。8回やって一度も90を切れていない。約4週間前、91を出しているが、翌日は98。どうにも90は当分切れそうにない客観情勢であった。スコアが悪いだけでなく、ショットの感じも全くつかめていない。例年シーズン始めは調子が出ないのだが、今年こそ!?このままズルズルとダメスコアが続くのではないか?そんな不安を抱えていた。

ところが昨日の30日、今年9回目のゴルフは、一の宮カントリークラブの西コース、いちおう6300ヤードで、IN-40とOUT-41の81が出た。たぶんこの2-3年のベスト・スコアである。

ダメダメの不安状況と81までの間に何があったか?

少なくとも肉体的には思い当たる変化は何もない。鍛えたというよりは、むしろ筋肉はだらけていた。唯一具体的な変化は、古いベン・ホーガンのレッスン書を拾い読みしたことだ。

"Five Lessons The Modern Fundamentals of Golf"は初版が1957年で、私が持っているのは1976年のreprint版。わずか127ページの薄いチープなペーパーバックは$1.95。ちょっと待てよ。これがあの水谷準訳の立派なハードカバーの「モダン・ゴルフ」の原書かい?こっちも持っているので本棚から引っ張りだして確認すると、サイズもふたまわりほど大きい当時定価1500円のこの本は、内容はまちがいなく同じだった。1958年初版で私の持っているのは1975年3月31日の第2版第8刷だった。

先週、紙が茶色く酸化しかけたベン・ホーガンの原書を30年振りに開いてみた。全くの気まぐれである。自分でもなぜなのかはわからないが、数多のレッスン書やゴルフ雑誌のページを捲る時とは心構えが違っていた。

その違いを説明するのはなかなか難しいのだが、この本は、単に売れるレッスン書を作ったのとは何かちがう。ベン・ホーガンという人物をゴルフの神がこの世に遣わした預言者だと見立てて、彼の口から語られた言葉を書きとめておこうと企画された書物、つまりゴルフの聖書のようなオーラがあるのだ。

どの世界にも預言者的人物がいたとしてもおかしくはないが、宗教以外となると、まさか彼や彼女が「神」の遣いだとは考えない。まして、プロ・ゴルファーである。早い話が大規模な賭けゴルフで生活をしている人々だ。その人の口から発せられた言葉を、発せられたまま最大限の敬意を払い受けとめて、心の中で咀嚼し反芻し、やがてそれを自身の心の中に宿し、自我との区別がつかなくなるまでに受けいれることがあるだろうか?

結論を急ぐと、ベン・ホーガンは、汝右手で打つなかれ、と言っていたのだ。本質は左右の手の力のバランスであるが、それを達成するために、右手のグリップは右の指で握ることを強調していた。インパクトの瞬間はプロといえども意識できない。それを右手でコントロールしようなどと考えてはいけない。不可能である。指で握ることによりクラブヘッドは身体全体の動きに呼応して自由に走るようになる。そうしておいてあとは正しい身体の動きを達成すればよい、というのだ。

このところ私は右手を使うことを考えることが多くなっていたのだが、それを絶対にダメだと言われたわけだ。

昨日、私が心掛けたのはこの一点だけ。右手は指でグリップし掌で握らないように注意する。ワッグルしてヘッドが自由に走る状態にあることを確認してからバックスイングに入る。ドライバーからショートアイアンまで、みんな同じ。たったこれだけで、あれほどワイルドだったショットが正気を取り戻し、一気に最近のベストスコアが出たのである。

ベン・ホーガンは誰でも70台を出せるとも言っている。ここはひとつベン・ホーガン教に帰依してみようと思っている。

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2009.02.08

09・02・08 Walking with GPS logger

真冬である。この時期は原則としてゴルフに行かない。枯れたフェアウェイで寒風に吹かれてもゴルフ・マインドが燃えないからだ。

090124walking 12.2km

すると運動不足になり筋力が衰える。飲み食いは相変わらずなので体重が増える。よってゴルフシーズン開幕の3月頃には絶不調状態からスタートするはめになる。

そもそもわが下肢深部静脈弁不全症にとっても歩きが少ないのはよろしくない。そこでこのオフ・シーズンはGPSロガーを携帯してあちこち歩いている。

昨年末にららぽーとで友人に会う時も10km歩いたが、それにとどまらない。みなとみらいホールの日フィルのコンサートを聴きに行くのも歩いてやろうと考えた。わが港北ニュータウンからMM21まで感覚的にはとても遠い。歩いてみたら本当に遠かった。開演時間に間に合いそうにないのでやむなく片倉町から横浜市営地下鉄に頼る結果になった。でも12kmを2時間で歩いた。

090201Walking12km

先週は日吉駅までの12kmを2時間で歩いた。そして昨日は、南青山でのランチの約束に、武蔵小山駅から6.8kmを1時間半でブラブラと歩いた。

横浜や日吉に行く場合、事前に地図でルートの計画をたてるが、そもそも多少の土地鑑があるので歩き始めたら勘でなんとかなる。もっとも日吉ルートをGPSログで確認すると少し北にずれている。私が日吉の方向をそのように誤解していたことによる。

090207WalkingChezPierre 6.8km

知らない土地を歩く場合は入念な計画が必要になる。昨日の武蔵小山から南青山ルートの場合、若い頃、東京シティボーイだった私としては山手線の中はなんとかなるが、外側には暗い。

こういう時にもGoogle Earthが威力を発揮する。定規機能をオンにして、始点から終点まで道を一本ずつすべての行程を丹念にたどって行く。ズームインとアウトを繰り返し、最短ルートからなるべく外れないように道を選んでゆく。最後に合計距離を確認し所要時間を推定する。

南青山ウォーキングではGPSロガーが示す移動距離が事前にGoogle Earthで調べた距離とピッタリ一致したのにはちょっと感動を覚えた。GPSロガーの軌跡は数メートルから10メートルぐらい位置がずれることがあると感じるが、累計距離は誤差が相殺されて案外正確になるようだ。

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09・02・08 Google Earthで見た相模18番ホール

sagami



Google Earth 5.0がリリースされて海底地形が立体で見られるぞ、と話題になっている。

地上の立体表示が以前から可能だったのかどうかは知らないが、この機会にあちこち「旅」をしてみた。なかでも良く知っているゴルフコースを眺めるのは興味がつきない。

一つ前の記事に書いた太平洋クラブ相模コースの18番ホールの画像に、あの時の私のショットの軌跡を書き込んでキャプチャーしてみた。ちなみに、この白い線と赤い点はGoogle Earthの定規機能で描いたもの。軌跡に沿った距離を測定することができる。

高さは若干強調した表示にしてあるが、確かにこのとおり、ダラダラとした打ち上げになっている。マウスを置いた地点の標高がわかるので調べてみると、ティーグラウンドは385メートル、グリーンは414メートルになる。なんと30メートル近い高低差があるのだ。これは驚きである。コースで見た時に実感しづらい部分である。Google Earthの表示をどこまで厳密に受けとめてよいか疑っておく必要はあるだろうが。

定規機能でティーからグリーンまでの距離を測定すると、せいぜい354ヤードである。1打と2打の二つの線分の単純合計ではなく、短い線分をつないで斜面を這って行ったと仮定してもそんなものである。スコアカードが表示する394ヤードは、高低差33ヤードの効果を加味して出て来た数字に見える。

ならばと思って太平洋クラブ御殿場コースの10番を測定してみるとスコアカード通りの372ヤード(レギュラーティー)になる。11番ホール506ヤードも一致する。高低差のある1番ホールを2打でつないで測定しても416ヤードという表示からずれない。その他のホールも驚くほど表示と測定が一致する。

ゴルフ場の距離表示には実測値方式と実感加味方式とでも言うべきものが混在しているような印象を受けた。

で、相模18番に戻るが、Google Earthでみるとティーショットを受けとめるフェアウェイが右傾斜している。しかしこの傾斜はどうも記憶にないのである。造成のマジックで錯覚させられているのかも知れない。この次プレーする機会に確認したいと思う。

こんな具合に、Google Earthはゴルファーにとってはコース分析のための貴重なリソースである。冬場、コースに出なくてもけっこう楽しめる。素直に驚いている次第。

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2009.01.01

09・01・01 大晦日ゴルフまさかのドラマ

わが2008年のゴルフは、43回目のラウンドの最後のハーフで久々の30台を記録して気分よく幕を閉じた。

12月29日 厚木国際西コース 43(in) 49(out)=92 快晴 微風
12月30日 太平洋相模コース 42(out)48(in) =90 快晴 微風
12月31日 太平洋相模コース 47(out)39(in) =86 快晴 微風

ほとんどカートに乗らない歩きのラウンドでの三日間だったが、不思議と筋肉痛も疲労感もない。28日に10km歩いたのが効いたようでもあるし、そもそも「ゴルフ体力」が向上したような感じもある。下肢深部静脈弁不全症(もっと短い名前をつけて欲しいが)治療用ストッキングもプレー中はお休みしてみたが、足にむくみなどの異常はない。

5番ティーから4番グリーンを見下ろす太平洋クラブ相模コースはバック・ティーでも6200ヤードほどの短いコースだが、決してやさしくはない。きついアップ・ダウンはグリーンを狙う距離感をおおいに狂わせる。傾斜のある小さいグリーンはただ乗せりゃいいってもんじゃない。

大晦日の最終ホールを迎えて、握った相手に1打のリード。私のスコアはボギーかパーで30台になる。勝負的にも記録的にも緊張を強いられる状況だった。

Eagle Manこの日、前半は相手が38と絶好調。なにしろ7番の三段の棚田型フェアウェイに打ち下ろすミドルホールでは2打目約90ヤードを直接カップインするイーグルだ。グリーンは日陰の部分はまだ固く凍っていた。ところが彼の球はうまい具合にやわらかい部分に着地してから凍結部分を転がって行ったのだった。ありえないことが起きた。4番でもバーディを出しており、もう誰も彼の勢いを止めることができないと思われた。私はそのホールまでに既に二つのOBで早くも8打差。今日は負けたと観念して相方のイーグル記念撮影をするサービスをしたほどである。

ところがゴルフはわからないものだ。昼食後、二人の調子は完全に逆転した。ついに15番ホールでまさかの同スコアとなり、大接戦のまま18番のティーグラウンドに立ったのだった。

一般に最終ホールの設計は、積極果敢に攻めたヒーローの勝ちというタイプと、逆に厳しい試練に耐えたサバイバーの勝ちというタイプとに別れる。

相模コースの18番。フェアウェイはだらだらと登っており、ティーショットの距離が削がれる。一日の最後がこれかよと無力感におそわれる。左OBで左ドッグレッグの角には大きな木が立っている。まして、この日のBグリーンは左の奥。右から攻めないといけない。

18番はホールハンディ4。明らかにむずかしいのである。私はボギーでいいと考えた。パーオンを狙わない。となると1打目の距離は出なくても、とにかく右サイドに持って行くことを考えた。ティーを低めにして軽いスライスを意図した。結果はハーフトップの軽いスライスで右のラフ。

相手はいわゆるチーピン気味で左サイドOBに向かって飛んで行ったが、なんとかラフで止まってセーフ。グリーンは狙えない位置だった。

二打地点から200ヤード先、左奥の高みにある砲台グリーンはバンカーにガードされた城砦のように見える。これはサバイバーを選ぶホールなのだ。

先に打った相手はかなり芯を食ったロングアイアンのナイスショットを放った。砲台グリーンの手前40ヤードぐらいの上り斜面に止まった。私は3番アイアンでハーフトップ。右ラフ残り60ヤードほどのところに行ったが、さいわい平坦な地形だ。予想通り、三打目の寄せの勝負となった。

グリーンの面は全く見えない。ピンは受けグリーンのやや左やや奥。ピンの右から攻めて左に流れて寄せるイメージを持った。左に行き過ぎるとバンカーに転げ落ちる危険すらありそうだ。三打地点に戻り改めて方向を決め、サンドウェッジのフェースをやや開いてピンの右を狙って構えた。

ところが、なぜか私のショットは引っかけてピン方向にまっすぐ飛び出した。しかも距離がちょっと足りない。アッと声を出す。行って見ると球はグリーン左手前エッジ、ピンまで上り約9ヤード地点にあった。着地して転がって左に流れつつ下ってグリーン手前にぼれ落ちたものと想像した。とりあえずボギーを取ることは可能だと思った。

次に相手が傾斜の真下からきれいなアプローチを打った。まっすぐ飛んだ球はピン手前に落ちると斜面を転がり登って行った。速いグリーンだ。ピンを通り過ぎても登って行く。これは長い下りのパットが残るぞと見ていた。ところが今日の彼はイーグルをなし遂げた奇跡の人だった。なんと斜面を登り切った球はそこで静止せずに、今度は斜面を自ら意思を持つかのように下り始めたのだった。トロトロ、トロトロ、転がって来る。しかもカップを目指して!打った当人も私もゲラゲラ笑ってしまうほどの球のパフォーマンス。やめてくれ!と私が叫ぶと、球はカップの真上、1メートル弱のところでようやく停止した。9ヤード vs 1ヤード。これは負けたと思った。彼も勝ったような表情である。

私は入れないとダメだと思った。上りのスライスライン。問題は曲がり幅だ。

最近の私のポリシーとして、曲がりは多めに見込むようにしている。外しても残りをいわゆるプロサイドに残す作戦である。これは一理あって、プロサイドに残ったということは斜面が思ったほどでなかったということであり、従って残りのパットはより平坦な面にあることになる。逆にアマチュアサイドに残るということは、残りのパットは思ったよりも急な斜面にあるわけで、後始末で更に緊張を強いられることになる。

カップの左50センチメートルほどを狙った私のファーストパットは、打った瞬間、強すぎたと判った。しまった。しかも球はちっともスライスせずにまっすぐ斜面を登って行く。あーっと頭を抱えたくなるようなパットをしてしまった。

私の球はカップの大きく左を通り過ぎてスライスしつつ2メートル近く登ったところで静止した。と、思ったら、この球も自分で山を降りて来たのである。トロトロ、また全員の笑いを誘いつつカップに近づいて来た。約25センチメートルのところで停止した。

相手は90センチの下りのパット。触るだけと自らに言い聞かせた。そして触った。球はカップの右縁をかすめて下って行った。返しの上りも外して3パットのダブルボギー。私は1パットのボギー。

斯くして2008年の最終ラウンドはまさかのドラマとなったのだった。

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2008.08.17

08・08・17 リシャフト効果を考える

一昨日15日のラウンドでシャフト交換の効果は明白になった。

ShaftDifferenceあれほどスライス気味だった球筋が明らかにストレートに近づいた。時にドロー気味にもなる。なりすぎて左OBも出たが。飛距離も伸びた。シャフトのキックが効く感じがあり、球がグンと伸びて行く。

改めて考えてみると、以前のシャフトは手元調子だったのかなと推測している。図のブルーのケースである。

10年前はヘッドを走らせるスウィングを心掛けていた。トップでは、腕の長さにシャフトの長さをプラスしたような、左肩を支点とする長い半径の回転運動を意識する。持ち上げたヘッドが自分の重みでゆったりと自然落下を始めるそのタイミングを捉えてダウンスウィングに切り替える。ダウンスウィングでは、ヘッドの遠心力に負けないように、グリップをできるだけ身体の近くにハンドダウン気味に引きつける。感覚的には、オヘソの前で腕とグリップが一瞬静止し、そこを支点としてシャフトだけが回転運動を続ける感じになる。トップから始まった回転運動のエネルギーは、半径が急に短くなった分ヘッドスピードの増加に転換する。むきになって振るわけではないのに、静止するグリップの前をヘッドがビュンと高速で追い越して行く感じがある。インパクトに向けて回転運動の半径が急に短くなるスウィングには手元調子がフィットしているのではないかと思う。

今はボディーターン重視のスウィングをしているつもりなので、グリップをオヘソの前で止める意識はない。インパクト前後でも回転の支点はグリップよりも肘あたりにあると意識している。だからだと思うのだが、ティーアップの際の球の位置が左足の前でないとシックリ来ない。それより右寄りでは違和感がある。回転運動の支点はトップで左肩だが、インパクトでも左肘までしか降りて来ないから、回転半径は二の腕の長さだけ短くなるだけである。同じ時間の中で腕一本分の長さ半径を縮める急加速型の10年前のスウィングとは大違いである。

ボディーターン・スウィングは回転半径を縮めることによる加速効果をあまり使わないかわりに、左肩の回転の恩恵をより多く受けることができるように思う。まさにボディーターンと言われる通りである。

ということで、私のスウィングは以前にくらべて加速がゆるやかになっているに違いない。以前のシャフトでこういうスウィングをすると、シャフトが適度に撓った状態から元に戻る切っ掛けを与えられないままヘッドが開いた状態でインパクトを迎えるのだろう。だからスライスする。その点、図の黄色い線が示す中調子のシャフトはこのスウィングでも撓って復元するサイクルをちゃんと起こしてくれるようだ。

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2008.08.16

08・08・16 ヴァカは生き残っちゃ治らない

DSCF3132昨日、猛暑の中、程ヶ谷カントリーで1.5ラウンドを決行。

天気予報では最高気温35度、熱中症指数は「厳重警戒」。常識的にはキャンセルするべきところだ。なのに、なぜ、歯を食いしばり、ヴァカは行くのか?そんなにしてまで。

なぜなら、まさにこのような危険に満ちた気象条件に備えて、4800円もするアンダーアーマーのシャツや軽量280グラムの紫外線避け日傘に設備投資した私なのである。

前夜、風通しのよいストローハットの内側の頭の上に濡れたハンドタオルを乗せる作戦まで考えていた私である。

熱暑とは関係ないが、数万円も投じてシャフト交換したドライバーを早く実戦で試したいと熱望している私でもある。

このヴァカ頭のどこをどう叩こうが「中止」という言葉は口から出てこないのは当然だった。

DSCF3135同伴させていただいた10歳ほど年長のメンバー氏は、おまけに肘痛と腰痛を抱えてのラウンド。「大事をとって今日はやめておこう」と長老らしく重い発言をすることができる立場にあったのだが、そうしたご託宣もなかった。

かくして、裏目に出れば、目の前にハッキリ見えていたリスクの中に自分だけは大丈夫だと訳もなく信じて飛び込んだヴァカオトナの愚行として、ニュースになったかも知れない危険なラウンドが午前8時に始まったのだった。

アンダーアーマー効果はどうだったか?この猛暑の中、特別の苦痛を感じることもなくプレーに集中できたのだから、十分に効果を発揮したのだと思いたい。ただ、実感がいまひとつものたりない。私の事前の期待水準が高すぎたのだろうか。汗が蒸発してスースーと気化熱を奪ってゆくクール感があまりなかったと思う。この日は湿度が高かった分、汗も気化しにくかったのかとも思う。しかし、冷静に考えると、この猛暑の中で暑いと感じなかっただけでも凄いに違いない。

実感、という意味では、ストローハットの中に隠して頭に乗せた濡れタオルは、もっとも効果的だったかも知れない。軽量日傘も、真夏の殺人光線から身を守る、まさにシェルターという実感があった。

水分の取り方は尋常ではなかった。500ml容器のスポーツドリンクを飲み、減った分、何度も途中の茶屋の冷水で補給したから、トータルで2.0リットル近く飲んだかも知れない。

トイレに立ち寄っても、尿は、腎臓障害かと心配になるほど量が少なく色が濃かった。グリーン上のボールを拾おうとかがむと必ず汗水がポトポトと垂れるような有り様で、これでは尿に回る水分はあまり残らないわけだ。

茶屋では冷しおしぼり、冷茶、氷苺などに束の間の救いを求める。さながら救急センターである。

1.5ラウンドを何とか無事に終え風呂場でまずやったこと。少しでも体温を下げたいと浴びた水のシャワーである。とうてい熱い風呂につかる気分にはなれなかったのである。

さて、アンダーアーマーに関してキャディの女性から興味深い話を聞いた。小学生のゴルフ大会でこの機能下着の着用が最近禁止されたというのだ。どういう趣旨かなと少し考えた。ゴルフ精神の根本に照らしてみるなら、確かに、この下着を身につけて涼しい状態でスウィングできるとするなら、それはプレー中に日傘を差し駆けてもらうのと機能的には同じことか。だから禁止なのか?うむ、なるほどと勝手に納得しかけた。

ところがキャディーは思いがけない情報を付け加えた。なんと、禁止されたのはアンダーアーマーという特定のメーカー品だけであって、他社の類似製品ならミズノやアディダス?もOKだというのだ。ゴルフ精神の根本に規制の根拠を求めたのは早とちりだったようだ。

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2008.08.03

08・08・03 ドライバーのシャフトを交換

ゴルフの練習場に出かけた本当の理由は、シャフトを交換したドライバーのテストだった。真夏はコースに出る回数が減るので、道具などの調整には絶好のチャンスになる。

私のドライバーはもう10年ほど前に買ったGreat Big Bertha。今となってはちっとも大きく見えないのだが、当時としてはデカ・ヘッドの走りだった。ロフトが9度でシャフトはS(stiff)。それまで使っていたパワービルトのパーシモンのドライバーが壊れそうになって飛距離もかなり落ちて来たと感じたことがきっかけで、新品で買ったもの。横浜の高島屋の売り場で試打してロフトやシャフトを決めたものだと記憶している。値段は7万円に近い6万円台だったと思う。私としてはたかがゴルフに何で7万円も…とブツブツ言いつつの設備投資だった。

このクラブが昨年あたりからどうもシックリ来ない。何かが狂っている。どうしてもスライスしやすい。私のスイングにも問題はあるに違いないが、別途中古で手に入れた同じキャラウェイのバフィーは真っ直ぐ飛んでくれるのだ。両者の違いは何か?と考えるとシャフトなのだ。バフィーは柔らかいレギュラー・シャフトがついている。ひょっとしてドライバーの硬めのシャフトが私のスウィングにフットしなくなったのだろうか?そういう疑問が湧いてきた。

そこで或る日、フジクラ・シャフトのフィッティング・ルームを訪ねた。

フジクラシャフトがついた様々なスペックのドライバーが優に百本以上(かな?)ズラッと揃っている。試打の設備もあって、ヘッドスピード、球の回転などを測定しスウィングの映像とともに記録してくれる。

自分のドライバーで8発ほど打って測定したあと、専属プロの差し出すさまざまな仕様のドライバーを打った。その結果、私の場合、今のシャフトが合っていないとは言い切れないが、ヘッドスピードは中調子のシャフトの時に最大の45m/sを記録していた。ちなみに、10年以上前の測定では48m/sを記録している私である。もっと衰えているかと思ったが、まだ結構頑張っているのである。

ただこの数値は今時の更にデカイヘッドがついた試打クラブでのものであって、私のようなクラシック?なヘッドでのものではない。必ずしもシャフトを交換していい結果がでるとは言い切れない、と試打に立ち会ったプロは慎重である。

DSCF3106だが、いままでのクラブでできることはもう限界が見えている感じがあったので、気分転換効果も期待してシャフトを交換してみた。ン万円の設備投資である。

その結果やいかに?これがGoodだった。フィッティング・ルームで試打したらたちまち前回は出なかった46m/sが出た。それを確認しただけで十分だった。

そして、今日、練習場に出かけたわけだ。

確かにムチでしなやかに球をはじくような実感がある。粘り感があってインパクトでシャフトが球をしっかりと包み抱えて持って行ってくれるような感じがある。これは以前には無かった感覚である。言われて見ればバフィーにも似たようなフィーリングがあるように感じるが、これほどではない。

最近はゴルフルールの改正で高反発ヘッドが禁止されてしまって、さてどうするかと考えている人も多いらしい。いまだにクラブヘッドにばかり興味が向いているようだが、ヘッドはもとのままで、シャフト交換をするだけで、けっこう違う世界が体験できるということを私は実感した。

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